愛車に15年無故障で乗り続けたいならやったほうがいいこと

タイヤは溝だけでなく空気圧もチェック!!

 タイヤは、摩耗具合やひび割れていないか、という見た目の確認も重要だが、空気圧チェックも重要なポイント。タイヤの空気は自然に抜けていくため、定期的な確認が必須だ。

 タイヤは空気圧が低いとハンドルが取られて走行安定性が悪くなるうえに、接地面積が増えて路面抵抗が増し、燃費も悪化する。最悪の場合はバーストしてしまう危険も。また、空気圧が高すぎても、タイヤが偏摩耗し、タイヤの性能を100%引き出すことができず、振動や騒音などの原因になる。

 クルマのタイヤは適正な空気圧がメーカーによって決められており、大抵は運転席のドアを開けたところに記載されている。エアゲージはそれほど高価なものではないので一つ持っておくと便利だし、ガソリンスタンドでは無料点検などを行ってくれる場合もあるので、遠慮なく活用してほしい。

ほかにも、ここはチェックしてほしい

 その他にも定期的にやってほしいメンテンナンスがいくつかある。以下に簡単に紹介していこう。

・バッテリーの交換・確認
 
バッテリーは消耗品なので、定期的な交換が必要だ。一般的な乗用車は2〜5年、ハイブリッド車であれば4〜5年となっている。またバッテリーEVであっても、駆動用のバッテリーの他に12Vバッテリーが搭載されており、システムの起動などに必要なので、こちらは定期的な交換が必要となる。バッテリー液も適正な量であるかどうか、時々チェックしておきたい。

・冷却水の量
 冷却水(クーラント)はエンジンの熱を冷やすために重要な役割を果たすが、蒸発などで少しずつ減っていく。エンジンルーム内にあるリザーバータンクを目視で確認し、MINとMAXの間に液があれば適正値だ。もし足りなければクーラントを補充する必要がある。

・エアクリーナーの交換
 エンジンに吸気する空気をきれいにするエアクリーナーも、定期的に交換する必要がある。汚れたまま放置しておけばエンジンの負荷が増大し、性能低下や燃費の低下につながってしまう。おおむね2万〜3万kmで交換することが推奨されているが、未舗装路を走行する機会が多い方はもっとこまめにチェックし、必要に応じて交換するようにほしい。

・エアコンフィルターの交換
 クルマのエアコンは外気を導入し、フィルターを通って車内に取り入れているので、フィルターが汚れてしまうと性能が低下し、異臭が発生することもある。またエアコンが効きにくくなることでコンプレッサーを回す頻度が増え、エンジン負荷の増加と、その分の燃費悪化も招く。

 フィルターそのものの値段もクルマの部品としては決して高くないし、交換も自分でできるほど簡単なので一年に一度くらいは交換しておきたい。

必要なのはクルマへの気配り

 「クルマのメンテナンス」というと、難しい知識が必要のように感じてしまうが、必要なのは知識ではなく、クルマへの気配り。クルマに異変はないか定期的に確認し、必要であればプロに作業を依頼する。放置や無関心は、クルマの寿命をかんたんに縮めてしまう。

 ポイントを抑えてこまめにチェックするだけならそれほど時間もかからないし、結果的に出ていくお金も節約できる。せっかく手に入れた愛車。メンテナンスをしっかり行い、できるだけ長く乗り続けてほしい。

【画像ギャラリー】写真で解説!! 愛車に15年無故障で乗り続けるためにやってほしいこと(9枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!