ワイパーを正しく使うのは安全運転の第一歩 ワイパーの事前整備と正しい使い方

ワイパーを正しく使うのは安全運転の第一歩 ワイパーの事前整備と正しい使い方

 雨の日に視界を確保するために活躍するワイパーですが、ワイパーゴムの劣化やガラス表面の汚れなどによって、ワイパーが小刻みに震えながら動く「ビビり」が発生することがあります。

 ビビりが発生すると、フロントガラスの雨滴を均一に拭き取れなくなるため、視界不良になりますし、ワイパーがビビりながら動くときに発生する「ガガガッ」という音も不快。

 本記事では、ビビりの発生原因や、ビビりを抑えてワイパーを長持ちさせる方法、そして、走行中に発生した場合の対処法について、紹介します。

文:Mr.ソラン、エムスリープロダクション
アイキャッチ写真:Adobe Stock_Sashkin
写真:Adobe Stock、写真AC

【画像ギャラリー】ワイパー正しく使っていますか!??  ワイパーの「ビビり」発生原因と、ビビりを抑えてワイパーを長持ちさせる方法(10枚)画像ギャラリー

拭き残しができるだけでなく、ワイパーがダメージを受けることにも

 ワイパーは、ワイパーアームとアームに連結されたワイパーブレード、ブレードに装着されたワイパーゴムから成ります。ガラス面に対して垂直に押し付けられたワイパーゴムが円弧運動することで雨を拭き取ります。

 「雨を拭き取る」と表現しましたが、正確には、ワイパーは拭き取っているのではなく、薄い均一な水膜をつくっています。雨滴は、ガラス面に付着して凹凸を作るので、光を屈折させて視界を歪ませたり妨げたりしますが、ワイパーゴムで雨滴の層を均一にすることで、視界を確保することができるのです。布なら拭き取ることができますが、ゴムをスライドさせても雨滴を完全に拭き取ることはできませんよね。

 正常に機能しているワイパーは、「スーッ、スーッ」という静かな音ですが、ビビり始めると「ギーィ、ギーィ」、「ガガガッ」といった不快な音を発生させます。ワイパーゴムがガラス面に対して均一に接触していないため、ワイパーが小刻みに震えてこのような音が鳴り、ガラス表面にスジ状の拭き残しが発生、薄い均一な水膜をつくることができなくなってしまうのです。

 このまま運転を続けると、周囲が見えづらくなるばかりか、抵抗が大きい状態でワイパーが作動するので、異常な力が働いたワイパーアームやブレードが変形したり、作動させるモーターにも大きな負荷がかかるなど、ワイパーの関連部品がダメージを受けてしまいます。

ワイパーの役目は、ガラス表面に付着した雨滴を拭き取るのではなく、均一な水膜を形成すること(PHOTO:写真AC_ ta2ro)

ゴムの劣化、ワイパーの変形、ガラス表面の汚れが原因

 ビビり発生の主な原因は、以下のようなゴムの劣化、ワイパーの変形、ガラス面の汚れなどです。

・ワイパーゴムの劣化による変形やひび割れ
 ゴムは、紫外線や熱、摩耗などによって経年劣化します。クルマの使用環境によっては紫外線から大きな影響を受けますし、ガラス表面の汚れによっては摩耗が加速することも。このようにワイパーゴムが劣化、本来の性能をもたないことで、ビビりにつながります。

・ワイパーゴムの接触角のずれ
 ワイパーゴムの接触面は、基本的にはガラス面に対して垂直に取り付けられますが、取り付け不備や何らかの原因でずれると、ガラスへの押し付け力に不均一が発生、ビビりにつながります。

・ワイパーアームやブレードの変形
 経年劣化による歪みもありますが、ひどい汚れや積雪、凍結時に無理やりワイパーを作動させると、ブレードやアームに無理な力が加わり、変形する恐れがあります。アームやブレードの変形によって、ワイパーゴムの接触面が垂直でなくなり、ビビりにつながります。

・ワイパーゴムやガラス面の汚れや油膜
 ガラス表面に埃や砂塵、油分などが付着すると、ワイパー作動時の抵抗が大きくなるため、ビビりが発生しやすくなります。ガラス表面がきれいでも、ゴムの接触部に異物が付着していれば同じことが起こります。

・ガラス撥水コーティング対応のワイパーではない場合
 水をはじいて水玉状にする撥水コーティングを利用しているドライバーは多いですが、撥水対応のワイパーゴムでないと作動抵抗が大きくなり、ワイパーがスムーズに作動しなくなることがあります。

次ページは : ワイパーでガラス表面の汚れや雪、霜を取り除くのは厳禁

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