■日本への導入は?
以上のとおり、なかなか魅力的な内容およびビジュアルとなっているスバルアウトバック(日本名:スバルレガシィアウトバック)の北米向け2023年モデルだが、気になるのは「このビッグマイナーチェンジしたレガシィアウトバックが日本にはいつ入ってくるのか」ということだろう。
2021年10月に発表され、今年1月頃からデリバリーが始まった新型レガシィアウトバックが納車されたばかりの人は微妙な思いだろうが、それ以外の人間にとっては「できれば早く発売してほしい!」と思うのが、さまざまな新機能や新デザインが採用されたマイナーチェンジモデルというもの。
しかし、日本ではつい半年ほど前にフルモデルチェンジを受けたばかりのレガシィアウトバックゆえ、さすがに今年の夏から秋にかけてのマイチェン時期に、北米市場の2023年モデルと同様の改良が日本仕様でも行われるとは考えにくい。
だが世の中には「まさか」ということもあるため、絶対にないとは言いきれない。そのあたり、どうなのだろうか?
「断言はできませんが、これまでのパターンから考えると、この仕様への改良が行われるのは今年の夏ではなく、一番早くても2023年の夏ではないかと思います」と、筆者の質問にそう答えたのは、熱狂的なスバリストとして知られる自動車ライターのマリオ高野氏だ。
「これまでのスバルのパターンでいうと“D型”への改変時に顔つきを変える場合が多いんです。もちろん、過去にはそれ以前に顔を変えられたモデルもありましたが、たいていはD型になるときです。
で、日本仕様の現行型アウトバックはA型ではなくB型からスタートしていますので、早ければ今年の夏か秋に“C型”になり、そして同じく早ければその翌年、2023年の夏か秋に“アプライドD”になるでしょう。そしてその際に、今回ニューヨークで発表された顔つきとなるのでは――というのが私の予想です」。
ということは、少なくとも今年のうちにソッコーでレガシィアウトバックのデザインが変更される可能性はないと考えていいのだろうか?
「もちろん『絶対ない』とは断言できませんが、たぶんないだろうと思います」。
フロントマスクを中心とするデザインが変更されるのが来年か再来年夏のD型になるときだとしても、それ以前のC型になる際に、アイサイト関係などが新しくなることはあるのかもしれない。
だが仮にそうだとしても、「必ずそうなる」とは断言できない以上、今、現行型のレガシィ アウトバックが欲しいと思っている人は、結局は“今”買うしかないのだろう。
なぜならば、人間に与えられた時間というのは意外と短いものなので、「無為に待つだけの時間」というのは極力減らしたほうがいいからだ。
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