■眠気を解消させる方法あれこれ
運転中に眠気を感じたら、まずは走行中にすぐに出来る対応を取ることだ。次の休憩予定地点まで我慢、というのは危険な考えで、眠気に気付いたら即座に出来る手段を採るべきなのだ。
安全を確認して、まずは空調の設定を変更することだ。空調の設定温度を下げるだけでなく、内気循環になっていたら外気導入にしてフレッシュなエアを取り込む。窓を開けるのも有効だが、コロナ対策ですでに開けているのであれば、さらに大きく開けて走行風の刺激で頭を冴えさせるといい。
花粉症など、理由があって窓を開けたくないなら、空調の吹き出し口設定をインパネのダクト(ベンチレーター、レジスターとも呼ばれる)にして、顔に冷風があたるようにするといい。肌の乾燥が気になるなら、フロントウインドウの下端から出すようにしてもウインドウに沿って冷気が頭に降り注ぐようになる。
最近はオートエアコンが一般的で、吹き出し口の設定も自動になっていてマニュアル操作で選べないクルマもある。そんな時には設定温度を低めにすれば、上方から冷風が出るようにすればいい。
大声で歌うのも眠気覚ましにはなる。同乗者がいるなら、一緒に歌うことで興奮状態になって眠気が吹き飛ぶかもしれない。ただし窓を開けていると周囲に聞かれたり、迷惑になるから気をつけよう。
月並みだがガムを噛むのも効果的だ。筆者はカフェイン入りのクール成分強めの粒ガムを車内と卓上に常備していて、仕事中や運転中に眠気を感じたら噛むようにしている。しかし使い過ぎるのは歯や顎には良くない(筆者も歯医者に怒られている)ので、あまり頻繁にガムを噛むのは止めた方がいいようだ。
清涼感のある目薬を注すのも眠気を解消するのに役立つ。目が疲れてくると眠くなってくることも多いので、眠気防止にもなるだろう。また高速道路のパーキングエリアなどで休憩する際には、顔を洗ったり、歯を磨くのも眠気冷ましになる。
身体を軽く動かして運動するのも眠気覚ましになる。心拍数を上げることで血流が良くなり、脳への酸素供給も増えるから頭が冴えることもある。
そして、どうやっても眠気が消えないのであれば、仮眠するしかない。20分くらい仮眠するだけでも全然違う。快適な仮眠のために毛布など身体を温めるモノを積んでおくと、眠りやすく短時間で回復もしやすい。
ただし起きるタイミングによっては、ますます眠くなってしまうこともあるので、時間には余裕をもって計画することも大事だ。
■様々な居眠り運転防止アイテムを利用する
デルタツーリングの「スリープバスター」は、シートに載せるマットからドライバーの体表脈波を検知してリラックス状態と眠気を判別して、眠気や疲れていると判断すると画面と警告音でドライバーに注意や休憩を促してくれる。かなり実績もあり、補助金の対象にもなっている商品だ。
しかしこれはプロドライバー向けの商品で、価格も15万円と手軽ではない。一般ドライバー向けとしては、より手頃な商品も出回っている。
「居眠りウオッチャー ひとみちゃんmini」は、超小型カメラユニットとスマホアプリで顔認識することで、ドライバーの居眠り・わき見をアラームと振動で注意してくれる。
「おきろー君」は耳に装着して、頭が前方に30度以上傾くとアラームかバイブが作動して、居眠りを防止してくれるというもの。シンプルな仕組みで安価だが、効果を認めるユーザーもいるので、使い方が合う人もいるだろう。
居眠り防止ウェアラブルデバイス Drowse Busterは、耳たぶに取り付けるクリップから微弱な電気刺激を送ることで、眠気を解消する。EMS(Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激)を利用したデバイスで、耳ツボに作用することで眠気を抑えるらしいが、効き目には個人差があるようだ。
サンコーの居眠り&脇見運転警告システム「アイキャッチャー DRVARM02」は、高度な顔認識と瞳孔検出によりドライバーの視線やまぶたの状態を判断して、わき見や眠気によりまぶたが下がった状態を検知するとアラームで警告してくれる。
こういった電子アクセサリーは類似商品も多く、同じように見えても粗悪品もあるので、価格だけで選ばないように注意することも必要だ。どの商品も効き目には個人差があり、相性や向き不向きがあると思われるので、仲間内で試してみて自分に合ったものを購入するのも1つの方法だろう。
なにはともあれ、日頃から規則正しい生活を心がけて、良い睡眠環境を整えることで眠気を起こさせないことが前提だと覚えておこう。
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