■2022年は三菱リベンジの年になる!
eKクロスやeKクロススペースのデザイナーと開発者は「日産と作業を進めるには、コミュニケーションを図る能力が特に大切」と語る。今のeKシリーズでは、開発は日産が受け持ち、生産は三菱が担当している。この提携のなかで、日産デイズ&ルークスと大半を共通化しながらダイナミックシールドを実現するには、日産との対話が何よりも大切なのだ。
そこまで三菱がダイナミックシールドにこだわる気持ちは、東京オートサロン2022年に出展された電気自動車の「K-EVコンセプトXスタイル」を見てもわかる。電気自動車だから、プラットフォームなどの中身は既存の軽自動車とは異なるが、フロントマスクはあえてeKクロスやeKクロススペースと共通性を持たせた。
これは電気自動車であることより、三菱車であることを優先させたからだ。日産が扱う軽自動車サイズの電気自動車も、V字型グリルを踏襲するが、K-EVコンセプトXスタイルほどブランド表現が濃厚なデザインにはならないだろう。
販売店によると「アウトランダーの納期は約半年」という。今のSUVには納期が1年以上を要する車種も多いから、アウトランダーは購入しやすい部類に入る。2022年はアウトランダーと軽自動車サイズの電気自動車により、三菱が本格的にリベンジする年になるのだと感じさせる。
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