■JAFにしかできないロードサービスもある!
ここまで読んでいただくと、「保険会社のロードサービスがこんなに充実して色々無料になるなら、もうJAFは不要なんじゃないの。年会費4000円だし」と思われる方もいるかもしれない。
ロードサービスを使っても翌年の保険料が割増になることもないし、遠方でのトラブルなら保険会社一択だろう。しかし実際のところ、JAF会員は増え続けている。昨年10月にはなんと2000万人を超えた。
その理由はJAFにしかできないロードサービスがあるからだ。もっとも大きな違いは自然災害によるトラブルへの対応だ。近年増えている大雨による車両冠水にも対応しており、洪水でクルマが水に浸かった場合の引き上げや雪によるスタック、ぬかるみからの脱出などにも所定の時間内なら無料で作業をしてくれる。
洪水や大雪でクルマが立ち往生するなどのトラブルが多数発生したあとに、JAF会員が急増するというのも納得だ(保険会社のロードサービスでは雪によるスタックはサマータイヤNGなど条件があるか有料対応となる場合がほとんど)。
また、保険会社ではほぼ対象外となるパンクの応急修理もJAFはOK。さらに異臭や異音など不調の原因が明確ではない、故障というわけでもない状態でも会員なら無料でチェックしてくれる(30分以内の作業)。
トラブルの時だけではない。30分程度の軽作業(通販で買ったバッテリーを交換、テールライトの電球を交換など)も会員なら無料だ。昨今は通販でバッテリーを安く買って交換する人が増えている。作業自体はそんなに難しいものではないが重たいバッテリーを抱えるのは腰を痛める場合もある。JAFにやってもらえば安心だ。
そしてこのような作業が「予約」ができるのもJAFならでは。保険会社は事故や故障など突発的に起こったトラブルのみ対応するので当然、予約というシステムはない。ただし、車検切れのクルマやナンバーのないクルマは規約上運べないので注意。
ロードサービスではないがJAFの会員優待サービスも侮れない。SA/PAのコーヒーやソフトクリームが無料になったり、ホテルの宿泊費から1人500円割引されたり(同じグループなら会員以外にも適用)、グラスビールやソフトドリンクが無料になったりもする。
海外でも優待が充実しており、とくにアメリカでレンタカーを使う場合はAAA(アメリカ版JAF)の会員と同様のサービスなどが受けられる。筆者が経験した中では1時間20ドル(!)もする観光地の駐車場が無料になったり、免税店での買い物が一律20%オフになったりしたこともあった。
保険会社とJAF、それぞれの特長を知って、賢くオトクに使い分けることをお勧めしたい。
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