普段から考えておきたい!! 地震・津波・豪雨… 災害時、クルマをどうする!?

■クルマで素早く避難!

 実際、過去の災害においてもクルマを使うことで命を守った事例・命を落とした事例は両方存在する。

 例えば2011年の東日本大震災では、避難場所が遠方にある平野部において、クルマを使うことで素早く避難できた事例がある。

 その一方、1993年の北海道奥尻島地震では、津波が数分で到達したエリアもあり、クルマを取りにいこうとしたユーザーが津波に巻きこまれて命を落とすケースが多く生じた。

 その時に備え、高台などの安全な場所へ「早く到達できそうな方法」を選択し、それがクルマであるなら利用してもよいという考え方もありだろう。

■外出先での被災とクルマ

満充電&ガソリン満タンの場合、「一般家庭の4日分」の給電能力があるプリウスPHV。高荷氏オススメだ
満充電&ガソリン満タンの場合、「一般家庭の4日分」の給電能力があるプリウスPHV。高荷氏オススメだ

 クルマで外出中に大地震が生じたり、また大雪などの影響で身動きが取れなくなったりした場合に備えて、日頃から最低限の備蓄品をクルマに積んでおくことは重要だ。

 自宅に準備する備蓄品は、「最低3日分・できれば7日分」が基本的な目安となるが、クルマへこの量の備蓄品を積みっぱなしにすることは現実的でない。

 まずは「一晩」車内に閉じ込められた場合を想定した準備をするといいだろう。

 具体的には、安全を確保するための道具、徒歩避難に切り替える際の道具、車内で一晩を明かすために必要な道具を揃えたい。

 なおクルマは夏の高温、冬の低温が生じやすい環境であるため、できればシーズン終わりの年2回、備蓄品の状態を確認する機会を設けていただきたい。

■走る高性能発電機、PHEVは最強の防災グッズ

 クルマを活用した防災でよく挙げられる、PHEVモデルは、避難先での車中泊、自宅での在宅避難、いずれのケースにおいても有効なアイテムだ。

「数百kgの荷物を載せ、時速100km/hで移動できる高性能発電機」と考えれば、これに匹敵する防災用品はそう存在しない。豊富な電気を生かして、調理家電を動かしたり、冷暖房を用いたりと、避難生活の質を大きく向上させたりすることができる。

 非常時に活用するため、日頃からマメに給油を行い、長めの延長コードを積んでおくといいだろう。

 なお、個人的なオススメ車種は三菱アウトランダーPHEVか、トヨタのプリウスPHVだ。いずれも最新車種は、クルマと自宅を「接続」するV2H機器に対応している。

 費用を度外視し、とにかく一番よいものを選ぶなら、ガソリンタンクおよびバッテリー容量が大きなアウトランダーを。費用を抑えたい場合は、プリウスが現実的だ。

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