2022年3月、国内最大規模のオートバイ、部品、用品の見本市である大阪&東京モーターサイクルショーが開催された。
ショーではライダーたちの度肝をも抜く驚愕の最先端ギアの数々も登場! ショーで注目された最先端の用品&ギアをご紹介!
※本稿は2022年4月のものです
文/沼尾宏明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年5月10日号
■運転をジャマせず情報が得られるヘルメット「オプティクソン」は超未来的!
SHOEIが市販化を検討しているヘルメット「オプティクソン」(参考出品)は未来的。
某有名マンガに出てくるスカウターのように、視界に情報が浮かび上がるのだ。
読み取れるのはもちろん相手の戦闘力ではなく、ナビ情報。
HUD(ヘッドアップディスプレイ)に映像を照射し、ライダーの目には虚像として目的地までの距離や曲がる方向などが浮かんで見える。
運転中の視線移動が最小限のため、車体に装着したナビを見るより安全なのがメリットだ。
開発は、マツダやダイハツなどのメーター&HUDメーカーである「NSウエスト」、および「ナビタイムジャパン」と共同で進めている。
こうしたHUD付きのスマートヘルメットは、ベンチャー企業から発売に至ったケースもあるが、大手ヘルメットメーカーでは日本のSHOEIが一番乗りとなりそうだ。
価格は「12万~15万円程度を意識しながら開発中」。発売は年内と予想したい。
■「着るエアバッグ」にクーラーも!!?
バイクへのエアバッグ搭載はスペース的に困難で、標準装備するのはホンダの「ゴールドウイング」ただ一車のみ。
一方でライダーが身に着けるエアバッグは少しずつメジャーになっており、世界最高峰のモトGPでも着用が義務化されている。
以前はケーブルと車体をつなぎ、外れるとエアバッグが展開する機械作動式が主流だったが、最新版はワイヤレス。ジャイロセンサーで精緻に挙動を検知する。
さらにクーラー的なアイテムも昨年デビュー。
クールな冷却液でインナーウエアを湿らせることでヒンヤリ涼しい。シンプルながら効果絶大だ。
一昔前、バイクは“寒い、暑い、危険”が常識だったが、快適度&安全性が大幅に向上。体力と注意力が減退したオヤジでも何とかなるかもしれない!?
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