アルファードは「α」から、ポルテは「ドア」
そのほか、トヨタ「アルファード」は、ギリシャ語で「星座の中でもっとも明るい星」を意味する「α(アルファ)」からきている(確かにギラギラしていて明るい)。同じく、トヨタの「RAV4」は「Recreational Active Vehicle 4 wheel drive」の略だそうで個々の車名というよりは、カテゴリー名を略したもの、という印象。
また現行モデルではないが、助手席側の大型電動スライドドアが特徴的だった「ポルテ」は、その見た目どおりの「扉、ドア」の意のフランス語からつけられたものだという。
また、日産の商用モデル「AD」は、「前進した、進歩した」を意味する英語「ADVANCED」の略語。「エーディー」と発音することから、個人的に型式がそのまま名前になっているのかと思っていたので、意味があることに驚いた。
そのほか、ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」は、英語の「Bezel(宝石の小さな面)」と「Vehicle(クルマ)」から造られた造語。角度によって表情を変える宝石のように「多面的な魅力と価値を持つクルマ」という想いがこめられているそうで、コンパクトながら使い勝手に優れるヴェゼルにぴったりなネーミング。また、かつてホンダのフラグシップミニバンだった「エリシオン」は、ギリシャ神話に登場する楽園の名前からつけられたそう。こちらも、フラグシップミニバンに相応しいネーミングだ。
電動輸送機器メーカーらしい由来の「テスラ」
車名ではないが、バッテリーEVで知られている米国の企業「テスラ」の社名は、20世紀中期に活躍した発明家で電気技師である「ニコラ・テスラ」に由来しているという。同じ時代に活躍した発明家トーマス・エジソンとの確執でも知られるニコラ・テスラ。「どちらがより偉大か!?」という論争がしばしば繰り広げられるテスラとエジソンだが、テスラ社のCEOイーロン・マスク氏はやはり「テスラ派」なのだろうか!?
一方で「特に意味はない」というクルマも
トヨタのミドルクラスミニバン「ヴォクシー(VOXY)」の車名の由来は、英語のVOX(言葉・声)をもとに、BOXY(箱型)を連想させるとしてつけられたものらしいが、兄弟車である「ノア(NOAH)」に関しては、なんと「特別な意味はない」という。ミニバンだけに「ノアの箱舟」からつけれたのでは、という憶測もあるが、そうではないとのこと。「bZシリーズ」のように、車名に壮大なテーマを掲げているトヨタ車のなかで、「特に意味はない」というクルマがあるのも、なかなか面白い。
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