新車購入前15分試乗で絶対にやったほうがいい5つのチェックポイント

後席の乗り心地、居心地も確認できるとベスト

 ご自身だけが乗るクルマの場合には不要ですが、知人友人やご家族が乗るクルマの場合は、できれば、スタッフの方に運転してもらって後席の乗り心地も確認したいところです。2列目シートは広さだけが大事、というわけでもありません。2列目シートに座ると、後輪タイヤに近い位置に腰がきますので、地面からの突き上げを感じやすく、また3列目があるミニバンなどでは、リアのオーバーハングに乗員の腰がくるため、飛び跳ねやすいです。これらはクルマ酔いの原因にもなってしまいます。

 ハンドリングや高速直進性を高めていくと、足回りはどうしても固くなっていきます。許容できる硬さなのか、時間があればチェックしましょう。クルマ購入をご家族へプレゼンテーションをする際に「後席の乗り心地もみてきたけど、とても良かったよ」と伝えることができれば、購入を後押ししてくれるかもしれません。

出来るだけ丁寧な操作を繰り返す

 試乗となると、アクセルは全開、ブレーキも踏める限り強く、ハンドルも左右にグイグイと操作をして、クルマを評価する方がいますが、それは大きな間違いです。そのような運転操作は、ドライバーの操作スキルが現れるだけであり、クルマの反応を正確に知ることはできません。また、そうした強めの操作は、クルマが自分の所有物になってから味わえばよいもので、試乗でやることではありません。

 クルマの反応を確かめるには、出来るだけ丁寧な操作を繰り返してみることが重要。自動車メーカーの開発ドライバーは、車速を30km/h、60km/h、それ以上と徐々に変えながら、ゆっくりとていねいな操作で、クルマの動きを見ています。加速と減速がいつもと比べてやりやすいか、走行中のハンドルは重ためか軽めか、直進性はいつもよりも良いか、ロードノイズはいつもよりもどれくらい静かか、など、ゆっくりとみておくことがコツです。

 ただ、15分の試乗では、ハンドリングや高速直進性、乗り心地、ロードノイズ、疲れやすさなどをすべて把握することはできません。欲張ってすべてを知ろうとすると、「よくわからなかった」という結果になってしまいがちなので、15分でも確認できるポイントに絞って確認し、ご自身とのフィーリングがあえば、「もうちょっと長く試乗したい」と交渉する、もしくは、そこで決めてしまうのもアリだと思います。いま乗っているクルマとの違いを短い時間で確実に見抜くため、ポイントを絞って丁寧に確認していくことが大切です。

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