バイデン大統領のエアフォースワンと専用車”ビースト”を振り返る

■エアフォースワンの由来と今後

 エアフォースワンは、ジャンボジェットの愛称で知られる、ボーイング747-200Bをベースとした水色の機体で、「UNITED STATES OF AMERICA」と大きく表記され、ひと目でエアフォースワンと分かる。

 実は、「エアフォースワン」というのは大統領が乗っている場合に使われるコールサインであり、実際にはVC-25というのが機体の名前となっている。

着陸したエアフォースワンは西からの日差しを浴びながらゆっくりとスポットへ
着陸したエアフォースワンは西からの日差しを浴びながらゆっくりとスポットへ

 例外はあるが、アメリカでは大統領が乗っている車両や機体を識別するため、「〜ワン」と呼ぶことがほとんどで、移動に使用したヘリコプターも「マリーンワン」と呼ばれている。ちなみに、副大統領が乗っている場合は2番目を意味するエアフォースツー、マリーンツーとなってくる。

 現在のB747-400をベースにした機体は、ブッシュ大統領の時代から使用されており、間も無く交代を迎える時が近くなっている。B747をはじめとした大型機は、世界的に見ると数が少なくなってきており、日本政府も数年前にB747を退役させてB777を新たな政府専用機として導入した。

 一方のアメリカは、ボーイングがお膝元にあることもあるが、4発機である点や2階建ての構造などから、次期エアフォースワンに使用する機体に引き続きB747-8を選んだようだ。これらの機体が、通常の民間機と大きく異なるのは、ミサイル攻撃や核攻撃にも耐えうる装備が施されている点だ。

 他にも指令機能や通信機能も搭載されるため、改造にも膨大なコストがかかっている。トランプ政権時代には、この膨大な改造コストが指摘され話題となったが、現在はすでに後継機の改造に着手しており、後継機のボーイング747-8を改造した機体は今後完成したのち、試験飛行をクリアして着任する見込みとなっている。

 そんな中、来年G7の開催が広島で開催が決定。現在のエアフォースワンは再び日本に飛来するのか、それとも新たな機体が飛来するのか?今後の動向に注目したい。

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