現行モデルの納車最長9カ月……新型アルファード登場は2023年末までお預け!?
そこで悩むのがアルファードの購入時期だ。現行型を選ぶか、それとも2023年に登場する新型モデルか。商品力を考えると、新型が断然推奨される。その理由は、各種の装備が新型ノア&ヴォクシーと同等か、それ以上に進化するからだ。ノア&ヴォクシーの衝突被害軽減ブレーキは、自車が右左折する時に直進してくる対向車、横断歩道上の歩行者も検知可能。電動スライドドアが開き掛けている時に、車両が接近してくると、スライドドアの作動を止める安全機能も用意しているほど。
運転支援機能についても、渋滞時にステアリングホイールから手を離しても、制御が続くハンズオフ機能を用意する。これらの機能は、現行アルファードには採用されていないから、新型アルファードを購入するメリットになる。
そこで次期アルファードについて販売店に尋ねると、以下のように返答された。「アルファードのフルモデルチェンジは、2023年に行われるが、詳しい時期や内容は分からない。また現行型も納期が遅れており、売れ筋グレードで6~7か月を要する。メーカーオプションのTコネクトSDナビとJBLプレミアムサウンドシステム、あるいは後席用モニターをオプションで加えると、納期はさらに延びて9か月に達する。現行型の納期がここまで遅れると、新型アルファードも先伸ばしになり、納車の開始は2023年の年末になる可能性がある」。
販売店に現行型の納期を改めて尋ねると「2022年5月下旬に契約しても、納車されるのは、最長では2023年2月頃」というから、確かに新型アルファードの年末にズレ込む可能性もあるわけだ。今は半導体だけでなく、さまざまなパーツの供給が滞っているから、フルモデルチェンジのタイミングまで先送りにされる傾向が見られる。
現行アルファードは未だ驚異の残価率55%をマーク!! 今買っても損することはなし
仮に新型の納車が2023年の末だとすれば「そこまで待てない」ユーザーも多いだろう。そこで現行型の購入も考えたい。
現行アルファードを購入した後、数年を経て売却する時の価値は、新型に比べて下がることは間違いない。設計の古い先代型になる以上、新型に比べて売却額で不利になるのは仕方がない。
しかしそれでもアルファードの資産価値は高い。例えば現行アルファードに2.5Lノーマルエンジンを搭載するS・Cパッケージで、残価設定ローンを組んだとする。3年後の残価率(新車価格に占める残価の割合)は55%だ。
一般的に3年後の残価率は、設計の新しい車種を含めて42~48%になる。アルファードはフルモデルチェンジを控えながら55%だから、今でも高値で売却できる部類に入る。アルファードS・Cパッケージの新車価格は468万1600円で、3年後の残価は257万4880円だ。残価設定ローンの残価率で考えると、現行アルファードS・Cパッケージを購入して、3年を経過しても、約260万円で売却できるのだ。
S・Cパッケージは、2列目に豪華なエグゼクティブパワーシートが装着され、アルファードの人気グレードになっている。ただしファミリーカーとして使う場合、エグゼクティブパワーシートは過剰な装備でもあるだろう。エアロパーツを装着した2.5Sなら、2列目がセパレートシートの7人乗りでも398万5000円だ。S・Cパッケージに比べて約70万円も安い。数年後に売却する時の条件は、Sでも優れているので、グレードは使い方や予算に応じて選びたい。待てるなら次期型を推奨するが、そうでない場合、現行型を買う方法もある。
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