ヤマハとスズキも手堅く伸長、欧州マーケットも回復した
ヤマハはホンダに次ぐシェア2位で、前年比1万6051台増(18.2%増)の10万4441台。
126~250ccクラスが前年割れの1万7109台(14.6%減)だったが、これは前年に生産終了し、売れに売れたセロー250が空席になった分が響いた。
他のクラスはいずれも伸びており、原付二種ではアクシスZとシグナスが好調で17.9%増の1万9424台。251cc以上ではSR400ファイナルエディションをはじめ、YZF-R3、MT-03の人気により32.2%増の1万3958台となった。
シェア3位のスズキは3390台増(6.7%増)の5万3826台。3.8%減で1万3294台となった原付一種を除いて増加し、中でも原付二種のアドレスシリーズが好調。41.5%増の2万1917台となった。126~250ccはジクサーシリーズとGSX-R250Rが相変わらず人気で15.3%増の1万2005台。251cc以上は、1651台増(9.8%増)の6610台で、SV650/Xと新型ハヤブサが貢献した。
ちなみに日本のみならず、主要ヨーロッパ市場も好調。2020年の88万700台に対し、6万8700台増(7.8%増)の94万9400台が販売された(ACEM調べ 国内外の全メーカー排気量50cc以上)。特にイタリアは前年比+ 23.6%と成長している。
「キャンプブームに加え、若者とリターンが増加の要因」とホンダは分析
最も台数を伸ばしたホンダに、久々に国内販売が40万台を突破したことについてコメントを求めた。二輪総合販社のホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)広報によると、
「まず、お客様や販売店様には納期がなかなか確定しない状況が続き、御迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。昨年、ホンダとしてはCT125ハンターカブ、レブル250、GB350が好調でした。キャンプなどアウトドアブームの後押しもあり、のんびり走れて余暇を過ごせる車種が人気を集め、40万台超の要因となったと思われます」。
また、ライダーに関しては「若年層とリターンライダーが増加した点が大きい」という。「一方で事故も増加しています。バイクは安全に乗れば楽しい乗り物です。仲間の輪を広げて、安全に長く楽しんでいただきたいです」とライダーにエールを送った。
なお、2021年の二輪免許取得者は、普通二輪で3万204人増の21万7115人に。大型二輪は6955人増の9万3647人と、ともに大きく伸びている(併記+新規の数 警察庁調べ)。さらに、原付免許の新規取得者も微増。785人増の9万6177人となっている。
意外にも中古車に大きな動きはないが、タマ数が減少中との情報も
一方、中古車も売上を伸ばしたのかと思いきや、軽二輪(126~250cc)、小型二輪(251cc~)はほぼ変わらなかった。
両クラス合わせて前年の22万5491台から微増の22万5000台という結果に(記載事項変更ではなく、中古新規の数)。この3年ほど22万台程度で推移しており、大きな変化はない。
また、業界筋によると「市場に流通するタマ数が減少中」という気になる情報も。理由は「価格高騰を狙い、中古車ショップなどが車両をストックして市場に流していないのでは?」と話すが、真偽は不明だ。
――昨今よく言われるが、「密」を避けられる趣味としてバイクが人気を集め、ブームのキャンプにも使えることから販売を伸ばしているのは確実だろう。あとは新車の供給が安定すれば、さらにバイク人気は加速するはずだ。
2022年は、ホンダからダックス125などの注目モデルが登場し、より販売を伸ばすか……!?
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