■ニオイ対策5選:その1「即効性は抜群、ただし効果は限定的」
まず、最も簡易的にニオイを撃退できるのが消臭スプレーなどのケミカル用品だ。スプレータイプならばマットやシートにシュッと振りかけて、エアコンの場合はオンにした後に空気の導入口(車種より異なる)から周辺にかけることで内部に薬剤を吸い込ませる。
このほかにも薬剤をスチーム状に散布するタイプならば同時にシートやフロアマットのカビやニオイの抑制に効果がある。
ただし、この手の商品は即効性はあるのだが、カビやニオイの元を絶つわけではない。消臭剤と言われている商品はニオイの元をほかのニオイ(消臭成分)でマスキングするだけなので、当然効果も短いということは理解しておきたい。
●5段階評価
お手軽度 ★★★★★
効果 ★★
価格 500~1500円程度
■カビ対策5選:その2「ズバリ、掃除をしてエサを徹底的に除去する」
カビの発生を促す理由は前述したが、そのなかで人為的な理由としてあるのが、カビのエサとなるゴミを放置しておくことだ。
特にマットを含めたフロアのゴミ、目に見えなくても菓子類の食べカスは確実に落ちているもの。また、フロアマットの話をすると前席ばかり気にする人がいるが、ミニバンなど家族を乗せる機会が多い場合は当然後席の床もしっかり掃除する必要がある。
オススメなのはやはり掃除機だ。ハンディさを売りにしたコードレスタイプ、または車内のアクセサリーソケットから電源を供給して使うものなどさまざまある。
上位モデルだとこぼした飲料水(水分)も吸い取れるタイプもあるし、最近の人気はUSB電源から充電できるものも増えている。これならばスマホなどで使っているモバイルバッテリーを活用できるので利便性も高くなる。
●5段階評価
お手軽度 ★★★★
効果 ★★★
価格 3000~1万円程度
■カビ対策5選:その3「意外と交換していないが、実は効果あり」
カビ対策というよりはニオイの元に効果があるのが「エアコンフィルター」だ。基本、交換時期は1年または1万kmとも言われているが、定期的に法定点検を出していない場合「購入してから車検までずっとそのまま放置」という人も見かける。
車種にもよるが、グローブボックス下周辺にセットされていることが多いのでぜひチェックをオススメする。
実際に見ると「オエッ」となるほど「こんなに汚れていたんだ」と驚くことも多いはず。昨今では単にホコリやゴミのほか、PM2.5などの微小粒子物質をブロックできる(完璧ではないが)高機能タイプも販売されている。
また、ニオイを低減するオプション的なパーツとして筆者も使っているのが「わさびデェール」だ。
これはわさびが持つ抗菌成分である「アリルイソチオシアネート」を科学的に合成したケミカル用品。経験したことも多いだろうが、わさびの特有の「ツンとしたニオイ」、その部分に殺菌効果があり、これをフィルター内に挟み込むようにセットするだけだ。
価格的にも3000円前後なので、エアコンフィルターの交換の際に一緒にセットするといいだろう。
●5段階評価
お手軽度 ★★★
効果 ★★★
価格 1500~2万円程度
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