これやっちゃうとクルマは壊れる!? 長く乗るためにしてはいけないうっかり失敗タブー5選


 日常のメンテナンスの大切さは重々承知しているつもりでも、ついついも日々の忙しさにかまけて「まだ大丈夫だろう」と油断していると、想像以上のトラブルに見舞われて「うっかり」レベルでは済まなくなってしまうこともありえる。

 そこで、反省の念も込めて、ついうっかり、やってしまったクルマの操作や、うっかり見逃してしまった故障の兆候など、クルマを長く乗りためにやってはいけない失敗タブーを紹介していこう。

文/岩尾信哉
写真/Adobe Stock(トビラ写真/Piotr@Adobe Stock)

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■まだ大丈夫まだ大丈夫……ブレーキからの「キーキー音」を放置すると

 街を走るクルマから「キーキー」という音が聞こえて耳障りだという場面に出くわすことは、最近は少なくなったように思えるが、決してゼロというわけでもないだろう。

 いわゆる「ブレーキ鳴き」は、ブレーキ周りから発生する「キーキー」といった異音のこと。ディスクブレーキの場合、車輪とともに回転するディスクローターが、ブレーキキャリパーに組み込まれた摩擦材のブレーキパッドに挟まれると車両が減速するという仕組みだ。

 一連の作動行程のなかで、ディスクローターとブレーキパッドが接触した際の振動によって、ブレーキ鳴きが起こる。ブレーキペダルを踏んでディスクローターとブレーキパッドが触れる際に、接触部に対して均一に圧力がかからないと、振動(音)が発生してしまうことになる。

 気をつける必要があるのは、修理や点検を受けた際にブレーキ以外の箇所が原因になっていないか注意しておくこと。音の種類にもよるが、ブレーキキャリパーや周囲の部品に問題があるケースなど、異音が発生している箇所を特定することは意外に難しい。ともあれ、ブレーキ鳴きの症状があらわれた場合には、発生する状況を慎重に確認したい。

「鳴きの」原因として真っ先に頭に浮かぶのは、ブレーキパッドの磨耗だ。ブレーキパッドは磨耗によって有効部の厚みが減ると、あらかじめ異音が発生するように設計されている。このため、ブレーキの異音は、ブレーキパッドが磨耗していることの警報音ともいえるからだ。

 早めにディスクローターやブレーキパッド周りなどを、担当ディーラーのサービス部門のスタッフなどにチェックしてもらい、必要であれば調整など適切な作業を実施してもらうべきだ。

ブレーキ鳴きの対策としては、ブレーキディスクの損傷やブレーキパッドの消耗など、車両の使用年数や自身の走らせ方ととともに、部品の経年劣化を考慮して、部品の交換を実施するべきかどうかを考えるべきだ(malkovkosta@Adobe Stock)

 そのまま放置しておけば、ブレーキパッドの偏摩耗などがあれば、最悪の場合ではディスクローターに傷をつけてしまい、ディスク全体を平滑にするために研磨することになりかねない。

 あるいはローター交換というお金を大量に出費する可能性もあるので注意すべきだ。なにより、安全に止まるというのはクルマの性能の基本中の基本。不慮の事故を避けるためにも、くれぐれもないがしろにすることのなきように!

■忘れられがちなブレーキの「エア抜き」

 ブレーキのメンテナンスについて加えておきたいのが、「エア抜き」だ。あまり採り上げられない項目かもしれないが、心に留めておきたい。

 エア抜きとは、ブレーキ部分(主に油圧系統)に発生した気泡を抜くこと。ブレーキの効きが悪い、あるいはブレーキペダルを踏む際に違和感があると感じたら、ブレーキ部分に気泡が発生している可能性がある。

 ブレーキの油圧系統内に気泡が生じると、ブレーキペダルを踏んで油圧をかけても気泡を圧縮するために使われるため、ブレーキの効きが悪くなる症状が発生する。気泡が発生するのはブレーキフルードであり、ブレーキの効きが鈍くなったと感じたら、ブレーキフルードの交換を勧めたい。

 ただし、交換の際に注意してほしいのは、調整の前後でブレーキングの際の踏力やフィールがどう変わったのかについて慎重にチェックしてほしいということ。

 安全面を考えれば、基本的にディーラーや整備工場のスタッフに依頼してほしいが、踏み応えというのはあくまで感覚的なものだから説明するのが難しいからだ。さらにいえば、ブレーキフルードを交換しても「こんなものかなあ」と変化が感じられないこともあるからだ。

 ブレーキフルードの交換時期は、2~4年が交換目安となっているので、車検の際に交換することを目安にしてほしい。むろん急激にブレーキフィールに変化があれば、原因として「エアがかんでいる」ことを疑ってみることに意味はあるはずだ。

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