■カビ対策5選:その4「車内のカビ取りに効果的」
家庭用ケミカル商品でもカビの予防ができる商品は多いが、シンプルに予防に効果的なのが、エタノールを使うことだ。
エタノール自体は薬局などで容易に入手できるが、「無水」と「消毒用」の2種類が販売されている。
ここでオススメなのが「消毒用」だ。エタノール80%に精製水20%の構成だが、特性上、約80%で殺菌効果も発生するという。逆に無水はほぼ水を含んでいないので実は殺菌効果は少ない。もし、無水を購入してしまったら前述の精製水(薬局でも300円位で購入できる)で割って使えば問題はない。
ただし、使用する際には手荒れが起きやすいので手袋などが必要だし、車室内の革シートなどには絶対に使ってはいけない。
また、エタノール自体には殺菌効果はあっても洗浄効果はない。もし黒カビも取りたければ、最初にエタノールで消毒して充分乾いてから塩素系の消毒薬や重曹(これは安くてオススメ)で汚れを取るというやり方もある。
ちなみに筆者は前述した消毒用アルコールをガラス製のスプレーボトルに入れて使っている。100円ショップなどで売っているプラスティック製のボトルは酸化する可能性もあるので使わないほうがいいだろう。
●5段階評価
お手軽度 ★★★★
効果 ★★★★
価格 500~1500円程度
■カビ対策5選:その5「最後はプロに頼む。値段は高いが効果は絶大」
上記4つの方法を実施してもニオイが取れない場合、また中古車を購入した際にも同様の症状が起きているのあれば、最後はプロに頼むのがオススメだ。
筆者の経験上、メニューも多彩だが、料金もピンキリだ。
ディーラーで相談した時に提示されたのがまず、エバポレーター清掃だ。
純正ケミカルとして販売されているエバポレータークリーナーを使うのだが、単体価格が2500円前後、技術料込みで5000円強だった。腕に覚えのある人ならばAmazonなどでも同じくらいの価格で販売されているので自分でやってみるのもいいだろう。
それでもしつこいニオイを感じるのであれば、もはや「分解清掃」しかない。こちらも車種によるが、国産車のプリウスクラスで5万円前後だった。前述したエバポレーター清掃だけでなく、ブロアモーターまで掃除してくれるので効果は絶大だ。
また、見積もりを取った際にこの料金のなかにはエアクリーナー交換代も含まれていたので、自分で安く購入しておけばさらに工賃を下げることができる。
一応、参考のために聞いてみたところ、輸入車の場合は構造が異なるので工賃はさらに高くなる傾向にあるとのことだ。すべてを分解洗浄した場合、日数もかかるし、料金も最大で10万円くらいになることもあるそうだ。これらに関してはショップごとに異なるのでネットなどで調べてみるといいだろう。
●5段階評価
お手軽度 ★
効果 ★★★★★
価格 3万~10万円程度
コメント
コメントの使い方