【デリカD:5、コペン…】実力&個性あり! でも地味!! もっと売れていいクルマ

■ダイハツコペン 2018年8月販売台数 265台

ダイハツコペン 現行型は2014年6月発売

フルオープンの爽快なスポーツカーの醍醐味に加え、快適なスポーツクーペの優雅さも1台で楽しめるのがコペンである。現行の2代目は、初代ほど売れていない。が、電動アクティブトップは進化し、快適性を高めた。ルーフのロックを解除し、スイッチを引き上げれば約20秒でフルオープンになるのだ。メタルトップだからルーフを閉じれば雨風は気にならないし、高速走行も余裕でこなす。

しかも「ローブ」、「エクスプレイ」、「セロ」と、3つのボディタイプを設定した。「ローブ」と「セロ」はドア以外のパネルを自由に交換することができる。これも魅力だ。内装色も鮮やかなレッドなど、3色を設定した。658ccの直列3気筒DOHCターボはパワフルだ。7速CVTのほか、5速MTも選べる。ハンドリングは素直で、身のこなしは軽やかだ。走りの実力や快適性など、多くの点で初代より高いレベルにある。

ライバルと比べても、秀でている部分は多い。走っても、止めても注目度は群を抜く。いい気分で乗れるのだ。セカンドカーとしてだけでなくファーストカーとしても通用する実力派だから、もっと売れてもいいと思う。

■ホンダジェイド 2018年8月販売台数 492台

ホンダジェイド 現行型は2015年10月発売

中国で先行発売し、2年後に日本でも発売を開始している。

最初は1.5Lエンジンにモーターのi-DCDハイブリッドだけだったが、その後、パワフルな1.5Lのターボ搭載車を追加した。また、スポーティな走りのRSも用意する。使い勝手がいいので、売れると思ったが、意外にも販売は低迷した。その理由は3列目の居住性と狭いラゲッジルームなど、実用性が今一歩だったことだろう。乗車定員も5人乗りと6人乗りだ。機動性においては弟分のフリードに負けている。

だが、ワゴン感覚で、いざというときは6人乗れる、と割り切れば不満はグッと少なくなるだろう。

立体駐車場を使え、日常の取り回し性も優れている。ハイブリッド車でも軽快な走りを見せ、ターボは痛快だ。

運転するのが楽しいミニバンなのである。しかも人間も見分けられる衝突軽減ブレーキを採用するなど、先進安全装備だっててんこ盛りだ。もう一度、ジェイドは見直されてもいいクルマだと思う。

■スズキSX-4 S-CROSS 2018年8月販売台数 85台

スズキSX4 S-CROSS 現行型の発売は2015年2月

エスクードと兄弟関係にあるクロスオーバーSUVが、スズキのSX-4 S-CROSSだ。発売は2015年で、生産はハンガリーのマジャールスズキで行っている世界戦略車である。ボディサイズはホンダのヴェゼルと同じくらいで扱いやすい。エンジンは1.6Lの4気筒だ。駆動方式は4WDのほか、FFベースの2WDを設定した。ちょっと地味だったが、15年6月にマイナーチェンジを実施し、フロントマスクなどを化粧直ししている。

販売は今一歩で、知名度も低いが、もっと評価されてもいい実力派のクロスオーバーSUVだ。とくに最新モデルは、顔立ちが凛々しくなり、目立つようになった。LEDヘッドライトの採用もうれしい。また、トランスミッションがCVTから6速ATに変わり、ダイレクトな加速感を実現した。

ヨーロッパで鍛えられているからハンドリングも洗練されている。4WD、2WDともにハンドリングは素直で、コントロールしやすい。

もちろん悪路の走破性は文句なしだ。電子制御4WDのオールグリップはロックモードも装備し、最低地上高も余裕たっぷりだから大きなギャップをものともしない。ストローク感たっぷりのサスペンションによって卓越した走破性を見せ、乗り心地も良好である。

食わず嫌いの人も、視野と選択肢を広げ、実力比較をしてもいいと思う。

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