■ルビコントレイルの「ホンモノ」感
そして数字的にはそれよりもグッと低くなるが、今ジープは日本でも大流行。ラインナップは、レネゲード、レネゲード4xe、コンパス、ラングラー、グランドチェロキーL、グラディエーターに絞られるが、どれも高い人気を誇っている。プラグインハイブリッドのレネゲード4xeは価格面で苦戦しているようだが、ほかは好調な販売といっていいだろう。
と、ここで気づいた方も多いと思われるが、チェロキーとラングラーのショートボディはカタログには存在しない。チェロキーは日本ではメジャーなネーミングだが、あの個性的なデザインは広く受け入れられなかったようだ。ラングラーのショートボディもそう。使い勝手の面で4ドアに劣るのが致命的で、ここ数年販売比率は1:9くらいまで落ち込んでいた。
ただ、ラングラーにルビコンがカタログモデルとして載っているのは嬉しい。その実力をジープの聖地ルビコントレイルで何度か試したが、それはまさに正真正銘のジープといったところ。4WDローレンジの1:4のギア比とフロントのデフロック機構は鬼に金棒である。3つのデフをロックした状態でのロック(岩)セクションの走りは感動モノだ。
「ホンモノ」感の真髄はまさにここにあると言いたい。
■カスタムのすゝめ
SUVブームにおいてジープが再認識され、人々が憧れるのはまさにそんなところだと思う。道なき道を行くジープの世界観が日本はもちろん、世界中のクルマ好きのハートを射止めた。
そこでひとつ提案なのだが、ジープ、特にラングラーに乗るのであればぜひ積極的にカスタムしてほしい。ラングラーは手を入れてナンボのクルマ。メーカーもそれを見越して設計しているといっても過言ではない。それを証拠にルビコンは標準装備でマッドテレーンタイヤを履いている。
要するに、標準車であっても太いタイヤを履けるだけのスペースを確保しているのだ。なので、少しばかり車高を上げて外径の大きなタイヤにリプレースしてもなんら問題はない。そこがカスタムラインのスタートとも言えるだろう。
現に、CS放送をご覧になる方はご存じだろうが、『ガス・モンキー・ガレージ』のリチャードたちは、車高を上げてタイヤを太くしたラングラーを見て、「これはノーマルか?」と口を揃えていた。そこからボディを塗り替えたり、ラインを入れたり、オーバーフェンダーに取り替えたり、フォグランプをたくさん付けたりして夢を膨らますのである。
もう15年以上前の話だが、個人的にXJ型ワゴニアやYJ型ラングラー、TJ型ラングラーに乗っていた時は、そんな風にカスタムしていた。FRPのルーフに穴を開けてサーフキャリアのステイを固定したりして……。
■夢も見させてくれるのがジープ
何が言いたいかというと、それが似合うのがジープである。ドイツ車と比較するとわかるが、同じSUVであっても背を高くしたり、太いタイヤに履き替えたりとはなかなか思わない。やると意外にカッコいいのかもしれないが、パーツを探すのが難しい。というか、ほとんどないのが現状。
が、ジープには余白があってそれを埋めたくなる。しかも西海岸を中心にパーツは揃っていて、どんなニーズにも応えてくれる用意がある。
これはラングラーにかぎったことではなく、グラディエーターはもちろん、レネゲードあたりでも可能。ネットサーフィンしていると、なかなかのワイルドさを持ったレネゲードを見つけられる。スクエアなボディにグリルガードやルーフラックがバッチリ似合う。
新型グランドチェロキーLは正直ちょっと難しいかもしれないが、ひとつ前のWK型ならカスタムパーツはありそうだ。いずれにせよ、せっかくジープに乗るのであればガンガン、カスタムしてもらいたい。きっと今後こういったクルマは減っていくであろうし。
それとできれば日本でも販売してほしいのが、本国で売っているラングラールビコン392。392とは392立法インチのこと。わかりやすくいうと、6.4LV8OHVのHEMIエンジンを搭載したラングラーだ。
ダッジチャレンジャーやチャージャーにも積まれるこのユニットは力強くかつ気持ちよく回る。なんたって自然吸気だから恐れ入る。実際にそのモデルを走らせたが、走りも悪くない。強引に大排気量エンジンを積み込んだのではなく、足回りはしっかり補強され、乗り心地をよくしている。
現実に輸入するのは排ガス規制で問題はありそうだけど、乗ると最高! なのだ。そんな夢も見させてくれるのがジープなんじゃないかなと思う、今日この頃である。
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