「テスラに追いつき、そして追い越す!」 AIで将棋の名人を破った天才がクルマの自動運転に挑む!! TURING代表、山本一成CEOインタビュー(前編)

■「これまでの常識を超えたい」

「カメラのみでヒトができることすべてをAIが肩代わりするのは難しいというのがクルマ界の常識です」と指摘する国沢氏(右)に対し、山本CEO(左)は「わかっていますが、我々はその常識と戦っているんです」と応戦
「カメラのみでヒトができることすべてをAIが肩代わりするのは難しいというのがクルマ界の常識です」と指摘する国沢氏(右)に対し、山本CEO(左)は「わかっていますが、我々はその常識と戦っているんです」と応戦

国沢/山本さんはカメラ単独使用で行くつもりのようですが、人間って例えば目の前に何か汚れがついたり、物が飛んできたりしたら、とりあえず顔の位置を変える。カメラって固定だから前が曇ったらもう見えない。そういう時の対策をどうしますか、という問題があります。自動車メーカーが何をやってるかというと、カメラだけではなく、レーダーを使ったり、LiDERを使ったりして、いろいろなものを副次的に見ているんですね。カメラだけで人間のこと全部をAIができるかっていうと、けっこう難しいでしょうねっていうのがこの業界の常識です。

山本/わかっています。ただ、我々はこれまでの常識と戦わなきゃいけない。だから「そうですか」っていうふうには言えないんです。

国沢/例えば、カメラが見えなくなったとかそういう時ってどうしますか?

山本/カメラが見えなくなってしまったら、その時はもう諦めるしかないんじゃないでしょうか。例えば、鳥の糞とかいきなりカメラについてきた時とかですよね。正面カメラを三つバラバラの場所に置けば安全かもしれないですけど、フロントガラスが割れてしまったとかあらゆることが起こるので、そういう意味では諦めるしかないですね。

国沢/それが高速道路を走行中で片側3車線の真ん中で起きたらどうなりますか?

山本/脇に寄るしかないんじゃないんでしょうか。サイドビューカメラとか360度カメラがあるから、1個潰れても全滅ということにはならないと思います。ただ、大きな前提上の話として事故ゼロにはできない、それはもう構造上できないんです。この世界で、例えば地震が起きるとか橋が落ちるとか、対向車線からタイヤが飛び出してきた場合にクルマがかわせるとはかぎりませんから。

※「後編」に続きます(https://bestcarweb.jp/feature/column/440947

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