■10年後には自動運転が実現できる!?
国沢/飛行機でいうと今、旅客機だと車輪が出なくなった時、出す方法が4系統くらいあります。それもまったく違うロジックで。クルマはそこまでいらないんだけど、とりあえず最低でも壊れた時に安全の確保しながら止まれるくらいのものは必要だと思います。山本さんは自動運転が何年後くらいに実現できると考えていますか?
山本/TURINGができるかどうかは置いておきまして、どこかの会社は10年以内に必ず達成すると思います。
国沢/私は日本と米国、欧州の自動車メーカーには無理だと思います。中国だったらできるでしょうが、たぶん日本、米国、欧州、交通状況がカオスな東南アジアでは難しいですね。
山本/それでも私はいけると思っています。先ほどお見せしたデモンストレーションはカメラ1個の情報でAIが走らせているんです。
国沢/運転で最も大切なのは命を預けている点だと思っています。そこがAI業界と最も違うところです。運転の場合は、危害を加えてくる相手もいます。それに対する回答を皆が求めている。
山本/私たちも楽観的にできるんじゃないという認識は持っています。ただ、チャレンジも大事なことだと思っています。誰かがやらないといけない。本当にそう思っています。そこをAIの未来にベットするということです。
国沢/その考え方や姿勢は大事だと思います。とりあえず、この業界にいるメディアの爺さんとしてボクは山本さんを自動車メーカーとつなぎたいと思っています。自動車メーカーで実現できているところからスタートしたほうが技術の進化も早い。
山本/よくわかりました。ぜひよろしくお願いいたします。2年後には我々がすごくなった姿を国沢さんにお見せしたいと思います。
国沢/期待しています。頑張ってください。
※インタビュー前編はこちら(https://bestcarweb.jp/feature/column/439855)
【画像ギャラリー】AIで将棋の名人を破った天才がクルマの自動運転に挑む!!(後編)TURING代表、山本一成CEOインタビュー(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方