■見えてくる3年目、5年目の区切り
続いては、2021年7月にフルモデルチェンジを行い2代目にスイッチした、ハイブリッドコンパクトカーのアクアだ。これは、2011年に登場した1.5Gの買い取り価格をチェックした。
旧型アクア1.5Gの買い取り価格は2020年式が約109万円、2019年式は約104万円。2018年式は約91万円と13万円ダウン。2017年式は約81万円と10万円下がっている。
2016年式は約60万円と最大の21万円ダウンし、2015年式は約40万円と20万円とダウンの勢いは止まらない。そして2014年式は22万円ダウンの約28万円。2013年式は約24万円となり、2011~2012年式は約12万円で横這いとなった。
旧型アクアは、2013年に一部改良を行い、エンジンやハイブリッドシステムの改良によって燃費の向上を実現。さらに、車体も溶接スポットの追加や構造部材の素材変更と板厚アップによる大幅な補強を実施した。それに伴ってサスペンションのセッティング変更を行った。
2014年12月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更を行うと同時にSUVテイストを盛り込んだX-URBANを追加した。
シャシーはリアフェンダー部のスポット溶接打点を増やして一層の高剛性化が図られ、それに合わせてサスペンションのセッティングとパワーステアリングのアシスト特性を変更している。
2015年11月の一部改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を一部グレードに標準装備。2017年6月には2度目のマイナーチェンジを実施し、内外装の変更。そして3ナンバーの新グレード、Crossoverを設定した。
2018年の一部改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」のプリクラッシュセーフティの機能を向上させるとともに、名称を「Toyota Safety Sense 」に変更している。
2013年の一部改良はすでに年式が進んでいることもあり、買い取り価格への影響はほとんどないが、2014年12月のマイナーチェンジによって2014年式と2015年式は12万円差が付いている。
一度目のマイナーチェンジ以上に買い取り価格に影響しているのが、「Toyota Safety Sense C」を装備した2015年の一部改良だ。2015年式と「Toyota Safety Sense C」した2016年式では20万円差と大きく差が付いた。
2017年に行った2度目マイナーチェンジでも2016年式と2017年式では21万円差となっており、ヴォクシー同様にマイナーチェンジや運転支援システムの有無が買い取り価格の与える影響は大きいということが実証できた。
結論として、中古車は車検を迎えるタイミングの3年目、5年目に買い取り価格が大きくダウンするので、やはり、車検を半年以上残したタイミングで手放すのは、高い査定価格を引き出す秘訣であることは間違いない。
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