2023年Q4の製造開始に向けて
新型スカニアBEVトラックは、最初は4×2トラクタと6×2*4リジッド(2輪駆動・4輪操舵の3軸車=後前軸ドライブ、前軸・後々軸ステア)で注文を受け付ける。
バッテリーを6機搭載するには、4×2トラクタの軸距(ホイールベース)は4150mm以上が必要となる。したがって欧州における新しい車両寸法規定が適用されている。
最大64トンの連結総重量(GCW)は、ノルディック・コンビネーションと呼ばれるフィンランドやスウェーデンなど北欧で一般的な総重量規制の典型的な規制値に合わせたものだ。
充電は375kWとなる。スカニアによれば1時間の充電が270~300kmの航続距離に相当するらしい(ただし、経験則)。スカニア「45R」または「45S」の連続出力は410kW(560hp)。
製造開始は2023年の第4四半期を予定している。現在、注文するにはスカニア側との交渉が必要とのことで、当面は欧州のみでの展開になる可能性が高い。
「CO2の削減は全世界が取り組むべき課題であって、私たちも製造や消費の方法を変えて行かなければなりません。リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の『3R』は、スカニアにとって常に重要でした。今、化石燃料フリーの輸送システムの実現の前に立ちはだかる最大の壁は充電インフラの完備です。しかしそちらでも大きな進展が見られます」。
(レビンCEO)
実際に欧州で大規模にBEVトラックを導入しようと考えている運送会社にとって充電ソリューションの入手性は最重要課題だ。スカニアはグローバルパートナーとチームを組みつつ、スカニアを窓口とした充電ソリューションを提供する。
これによりBEVトラックを購入した顧客には、将来を見据えたシームレスな体験が保証される。
なお、充電インフラに関しては、商用車の世界トップ3であるダイムラー、ボルボ、トレイトン(スカニアはここに属する)の3グループが欧州で大型車用の充電ネットワークを整備するために合弁企業を設立することで合意している。
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