CX-60は安くて旨いSUV! 驚愕の価格&ヒエラルキー破壊コスパSUVだ!

■でもお高いんでしょう? のウラをかく衝撃価格!

CX-60の弟分といった位置付けのマツダ CX-5。あとから登場した兄貴分が、ほとんど同価格帯。ア〜ニキ〜そりゃないよ〜……
CX-60の弟分といった位置付けのマツダ CX-5。あとから登場した兄貴分が、ほとんど同価格帯。ア〜ニキ〜そりゃないよ〜……

 そして最後の注目点が価格戦略=プライシングでした。ぶっちゃけ欧州競合SUVはGLCが731万円~822万円、X3が713万円~998万円。

 今の円安もあって問答無用に高く、新型CX-60の小沢予想価格はざっくりそこから200万円安い500万円台か、国産準プレミアムらしく400万円台スタートぐらい? と思ってました。それでも欧州メーカーからすると法外に安いと。

 ところがマツダが発表した価格は、そこから一段どころか2段階安い299万2000円スタート! ぶっちゃけ安すぎるどころか一部、弟分CX-5喰っており、これは価格破壊どころかヒエラルキー破壊を起こしかねず、マツダさん本当に大丈夫? と思えるレベルです。

 もちろんこの価格は新作6気筒エンジン車ではなく、旧型2.5リッター直4ガソリンを縦置した車両。肝心の新作3.3Lディーゼルターボ車は323万9500円からと微妙に高くはなりますが、それでも圧倒のヒエラルキー破壊。

 クルマ界の伝統的値付けからするとFR骨格のクルマは、大衆車由来のFF骨格より軽く100万円以上高くなるべき。少なくともCX-60はCX-5より100万円高い400万円スタートが基本。それが下のクラスと共通ということは、安いどころか既存客が怒るレベルです。

 トヨタ車で言えば、新作FRセダンのクラウンが、既存FFセダンのカムリより安いような構造で、小沢の最大の懸念は既存CX-5を買った人が「CX-60、安すぎるじゃないか! 俺のクルマよりデカくて気筒数多くて、FRで走りもいいのに同価格なんて。金返せ!」と言い出すこと。

 もちろん一部ジャーナリストは言います。「それだけ最近のマツダは焦ってたのよ。新作プレミアム車を作り、プレミアム価格で売ったら、“マツダはのぼせ上がってる”と言われかねない。ちょっと前にマツダ3を作って高すぎる! と批判されたばかりだから」と。

 それにCX-60はざっくりパワートレイン4種類で前述の2.5リッター直4と3.3リッター直6ディーゼルターボまでは異様に安いのですが、残りのディーゼルターボ+48Vマイルドハイブリッドは505万円超えで、2.5リッターガソリン直4+モーターのPHEVモデルは539万円超えと急激に高くなります。

 ただし、小沢は今回メインで売れるのは極端にコスパのいい前半2タイプだと思います。後半2つはさほど売れないと想定しているはず。そうでなくとも新作FRで失敗できないマツダ。これまでのイメージを払拭すべくCX-60は価格破壊を意図的に起こしたのだと。

 とはいえ、これらはすべてマツダの社内問題。ユーザーからするとCX-60のお買得っぷりは間違いありません。

 CX-5ユーザーがどう思うかはさておき、全長4.7m台の良プロポーションのSUVが299万円台からで、装備充実で低燃費の直列6気筒ディーゼルでも323万9500円という破格値。欧州プレミアムからするとざっくり300万円は安い計算になります。高めのハイブリッド&PHEVでも200万円は安い。

 いやいやマツダをメルセデスやBMWと一緒にするな! と言う輸入車ファンもいると思いますが、ブランド代、微妙な内装のクオリティ差を考えても最大300万円差は完全なる価格破壊です。
 
 マジで100万円高の400万円台スタートでも全然おかしくないクオリティ。新規のプレミアム車群だけに下取り価格が読めない? と考える人もいると思いますが、それ以前にクルマの味が分かる人なら絶対安い!

 一流寿司屋で一貫1000円以上の大トロが、普通に300円で食べられるような安さです。物価高が叫ばれる日本ですが、一部は相変わらず異様に安い。

 この価格なら乗りつぶしても後悔しないレベルなので小沢もマジで1台買ってみるか! と思う驚愕の価格&ヒエラルキー破壊コスパSUVなのです。

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