コインパーキングの設備投資にも変化が
従来はコインパーキングといえば、駐車スペースの1つ1つにロック機構が備わり、駐車するとロック板が立ち上がって、料金を精算しなければロック板が下がらずにクルマが出せないようになっていた。
しかしSUVが普及したこともあったのか、ロック板を踏み越えて料金を踏み倒す不届き者も出現したことで、ロック板ではなく、赤外線センサーでクルマの有無を感知して料金計算を行なうタイプや、最初に一日料金を支払って停めるだけのタイプなどロック板の設置を不要にしたコインパーキングも増えてきた。
さらに最近は冷凍餃子などの無人販売が話題になったように、自己申告でクルマのナンバーと駐車時間を記入した紙を料金(一日固定料金?)と封筒に同封して、設置された料金箱に投入するというアナログなタイプも登場している。
そもそもコインパーキング自体、無人経営だが料金精算機やロック板の設置も不要となれば、さらに初期費用やメンテナンスコストは下げられるので、防犯カメラで監視しているだけのこのシステムは非常に低コストだが、複雑な料金体系には対応するのは難しそう(ユーザーが理解できない?)だ。
ともあれ短期間だけ、あるいは利用期間の終了時期が分からないコインパーキングとして運営するのであれば、初期投資やメンテナンスコストがかからないほどいいのだから、今後は設備が簡素化されていく可能性は高い。
割安なコインパーキングを見つけるためには?
結局のところ、コインパーキングの料金は需要と供給で決まると言っても過言ではない。安くなるところは需要が少なく、需要が多いところは料金が上昇していくのだ。コロナ禍で相対的にクルマの利用が増えた結果、需要の高いところはコインパーキングの単価が高騰しており、全体的に値上がりしている傾向にあることから、冒頭のような高額ぶりが話題になるのだろう。
最後に同じエリア内で割安なコインパーキングを見つける方法を考えてみよう。まずは駐車場検索アプリを活用することだ。
繁華街から少し離れたところ、道路が狭く場所が分かりにくいところは、需要が少ないので単価を下げている場合が多い。筆者は取材や行楽などでコインパーキングを利用する場合、利便性と価格を天秤にかけて、利便性が低くても圧倒的に価格が安いところがあれば、折畳み自転車をクルマに積み込んで、目的地と駐車場の間を自転車で往復するような節約法を使うこともある。
最近は月極駐車場との併設で、需要によりその割合を変化させることもあるなど、料金以外にも柔軟に運用方法を変化させているところもある。
また設備の簡素化もあって、短期間に設営されてオープンしていることもある。オープンキャンペーンで破格の料金を設定していることもある。
いつも利用しているコインパーキングが周辺で一番安いと決めつけずに、時間に余裕がある場合はアプリだけでなく、クルマで周辺を少し回って、アプリに乗っていないローカルなコインパーキングなど安いところがないか探してみることもお勧めしたい。
【画像ギャラリー】価格と利便性のバランスが絶妙に取られているコインパーキングの料金設定(4枚)画像ギャラリー
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