■松田秀士のワンポイントインプレ
e-POWERの発進加速はいかにもモーターらしいトルク感があって力強い。高速域も思いのほか加速が継続し、メーター読み161km/hまで到達。ここまでは一気に加速していく感じ。足は柔らかいものの意外なまでに安定感がありバンクも安心。
ステップワゴンはe-POWERよりも発進加速がいい。特に100km/h超えの加速はe-POWERよりも強力。そして、なによりも直進安定性が高く、トップスピードでも安心感が高いのがいいし、そのいっぽうで微少な操舵にもしっかりとノーズが反応してくれるからドライブしていて安心。
ただ、バンク内の路面の継ぎ目でボディに二次振動が発生し、ブルブル感が出るのが気になりました。
セレナの2Lガソリンは、動力性能的にはe-POWERのほうがいいですね。乗っていて楽しさがあります。ただ、今回の2Lガソリン車は「オーテック」だったので、操安性能はノーマルより断然よかったですね。
●日産セレナe-POWER ハイウェイスターV
最高速度……157.99km/h
主要諸元……全長×全幅×全高:4690mm×1740mm×1865mm/ホイールベース:2860mm/車両重量:1760kg/エンジン:直列3気筒DOHC/総排気量:1198cc/最高出力:84ps/6000rpm/最大トルク:10.5kgm/3200〜5200rpm/モーター出力/トルク:136ps/32.6kgm/サスペンション:ストラット/トーションビーム/タイヤサイズ:195/65R15/JC08モード燃費:26.2km/L/価格:340万1400円
●日産セレナオーテックスポーツスペック
最高速度……156.86km/h
主要諸元……全長×全幅×全高:4810mm×1740mm×1850mm/ホイールベース:2860mm/車両重量:1740kg/エンジン:直列4気筒DOHC/総排気量:1997cc/最高出力:150ps/6000rpm/最大トルク:17.8kgm/4000rpm/トランスミッション:CVT/サスペンション:ストラット/トーションビーム/タイヤサイズ:205/50R17/JC08モード燃費:───km/L/価格:356万7240円
●ホンダステップワゴンスパーダ ハイブリットG ホンダセンシング
最高速度……160.25km/h
主要諸元……全長×全幅×全高:4760mm×1690mm×1840mm/ホイールベース:2890mm/車両重量:1790kg/エンジン:直列4気筒DOHC/総排気量:1993cc/最高出力:145ps/6200rpm/最大トルク:17.8kgm/4000rpm/モーター出力/トルク:184ps/32.1kgm/サスペンション:ストラット/トーションビーム/タイヤサイズ:205/60R16/JC08モード燃費:25.0km/L/価格:335万160円
【番外コラム】 あのクルマの最高速は!?
今回はセレナe-POWER vs ステップワゴンハイブリッドを軸に、最高速が速度リミッターよりも低そうなクルマたちの実力をテストしたわけだが、これまでもそんなクルマたちのテストをベストカーでは実施してきた。それが下の表である。GT-RやNSX、ポルシェ911やイタリアンスーパーカーなどの動力性能も気になるけれど、今後も身近なクルマの動力性能もテストしていきたい。
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