■[計測テスト2] 後席、ラゲッジの広さは?
(TEXT/大音安弘)
後席の広さをチェックしたテスターの身長は172cm。前席の位置は運転席でポジションを合わせて、後席の広さを比較。
●ボルボ XC40
●トヨタ C-HR
●マツダ CX-5
●BMW X1
■結論:走りはXC40 だが実用面ではCX-5がリード!
(TEXT/鈴木直也)
走りの評価ではボルボXC40の評価が高かったが、実用面ではどうだろう?
デザインと走りのよさがSUVの魅力とはいっても、家族持ちにとってはそれだけでは購入のハードルが高い。
そういう意味では、いちばん無難な選択はCX-5だろう。2.2Lディーゼルは走りのよさだけではなく燃費性能も優秀で、今回のテストでもC-HRに次ぐ数値を記録している。また、大柄なボディを利して居住性やラゲッッジスペースも他を一歩リード。ファミリーカーとしての使い勝手もよく考えられている。
ただ、女性は使い勝手ばかりではなく、デザインに対する注文も多い。そういう意味で奥様受けするのは、スカンジナビアデザインの明るくルーミーなインテリア。この辺もXC40の大きな魅力と言っていい。走りで旦那を魅了し、おしゃれなインテリアで奥様を攻略する。ボルボXC40の商品戦略は実によく考えられていると思う。
対して、同じ輸入車でもBMW X1はブラック基調のインテリアがいかにもオトコっぽい。ブランド力はBMWのほうが上手だが、彼女や奥さんをこの2車に座らせて「どっちが好き?」と聞いたら、たぶんかなりの確率でボルボが勝つのではないかと思う。
C-HRのインテリアは、かなりタイトで包まれ感が強いのが特徴だ。クーペっぽいルーフラインを優先した結果だからしかたないが、後席の座り心地もやや圧迫感があって、ファミリーカーというよりは2+2のスポーティカー的なパッケージングといえる。
結果的に、C-HRの販売は絶好調なんだから、使い勝手よりスタイリングという商品戦略は正解。やはり、SUVは機能より感性に訴える商品だということを、C-HRの成功は証明していると思う。
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