今夏登場の新型シエンタ!! 果たしてモデル末期の特別仕様車はお買い得なのか?

■あえてモデル末期の「現行型」をチョイスするのはアリなのか?

現行型トヨタ シエンタ(写真は2020年1月登場の特別仕様車 FUNBASE G “Safety Edition”)
現行型トヨタ シエンタ(写真は2020年1月登場の特別仕様車 FUNBASE G “Safety Edition”)

 一方、現行型はどうか。2021年6月に、特別仕様車のGセーフティエディションII、ファンベースGセーフティエディションIIを加えた。

 販売店によると「シエンタの従来型は、フルモデルチェンジを控えて販売を終了したが、特別仕様車のGセーフティエディションIIなら、一部の店舗に在庫が残っている場合がある」という。

 気になるのは新型との比較だ。新型の価格は把握できていないが、シエンタは売れ筋車種で、実用的なコンパクトミニバンだからフリードとの競争も激しい。値上げは難しいが、今は原材料費から輸送費まで、すべてが高騰する異常事態だ。

 フルモデルチェンジでは、安全装備の充実や燃費の向上によって商品力が大きく向上するから、値上げするなら絶好の機会になる。

 仮に値上げすると従来型が割安になり、特にGセーフティエディションIIは、バックカメラやパーキングサポートブレーキなどを標準装着して価格の上乗せを4万4000円に抑えた。既存のグレードよりも少し買い得だ。

 新型シエンタと従来型を比べると、前述の通り新型では、エンジン、プラットフォーム、安全装備など、さまざまな機能が一新される。その意味では新型を推奨するが、今の市場環境を考えると、前述の通り値上げされる可能性もある。

 納期も気になる。今は新車の納期が遅延して、半年から1年を要する車種も多い。しかもシエンタは人気車で、従来型から乗り替えるユーザーも膨大だ。

 7月中旬から開始される予約受注で、真っ先に注文を入れないと、納期が遅れて納車が2023年にズレ込むことも考えられる。ただし予約受注に真っ先に応じるには、実車を見る前に契約せねばならないから、不安な要素も多い。

 その点で従来型なら、販売店の試乗車も整っているから試乗して選べる。レンタカーもあり、家族で丸1日試乗すれば、居住性、乗降性、荷室の広さや使い勝手、乗り心地などを入念に確認できる。このあたりは従来型のメリットだ。

 さらに価格も割安になる。シエンタはミニバンでは低価格だから、多額の値引きは難しいが、新型シエンタに比べれば従来型は条件が緩い。ミニバンをなるべく安く買いたいユーザーは、従来型の在庫車を選ぶと良いだろう。

 ちなみに販売会社が在庫を中古車市場に卸した登録済み未使用中古車になると、ノーマルエンジンを搭載するGセーフティエディションIIが180~190万円で販売されている。新車価格は215万1000円だから、特に安いわけではないが、在庫車の値引きと比べて選ぶ方法はある。

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 以上のようにシエンタは、機能を幅広く刷新するから、一般的には新型を購入したい。しかし納期、購入予算の安さ、試乗による機能の確認などを重視するなら、在庫車を買う余地もある。

【画像ギャラリー】購入できる現行型は在庫車のみ!! 納車まで待たされそうな新型よりも現行型シエンタを狙うか!?(10枚)画像ギャラリー

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