新型シエンタ登場で追撃必至!! ホンダ次期フリードが「ちょうどいい」サイズを維持すべき理由と現場目線の改善点

フリードに足りないのはコレ! ユーザーが求めるシートアレンジ

広くて使いやすいベンチシートタイプが人気を集めているが、検討段階では写真のキャプテンシートタイプを選びたいと思っているユーザーが多い
広くて使いやすいベンチシートタイプが人気を集めているが、検討段階では写真のキャプテンシートタイプを選びたいと思っているユーザーが多い

 筆者が営業マンとしてフリードを販売し、気づくことがあった。フリードはベンチシート(7人乗り)よりキャプテンシート(6人乗り)を検討するユーザーの方が多かったことだ。

 しかし、展示車両を見るとキャプテンシートの検討は、なぜかベンチシートへと変わってしまう。

 理由はひとつ。小さな子どものお世話をするには、ベンチシートの方が広くて使いやすいからである。ただ、本音のところで多くのユーザーが、できればキャプテンシートを選びたいと思っていたのではないだろうか。

 そこで次期フリードに期待したい機能が「キャプテンシートの横スライド」だ。2列目の左右スライドによってキャプテンシートの座席をつなげると、ベンチシートのように使うことができる。

 ファミリーユースの中で、乳幼児期はベンチシート、それ以上となると顕著にキャプテンシートの需要が多くなる。よって、2列目シートの機能性や使い勝手の良さが、販売にも大きく影響するのだ。

 シートについてはもうひとつ、3列目シートの格納方法の変化を期待したい。

 現行フリードでは跳ね上げ式を採用している。3工程で収納できて操作は簡単だ。しかし、両手で作業する必要があり、持ち上げるときは重さもあって意外と重労働である。

 ステップワゴンに採用される3列目シートの床下格納は評判が良い。これをフリードに搭載できれば、機能性が格段に高まるだろう。さらに後方側面の窓を塞いで、視界を悪くするデメリットもなくなるため、後方視認性を高めるおまけ付きだ。

 ユーザーが望むのは、現行ステップワゴンのように片手で収納できる機能である。床下格納が無理でも、せめて、アシスト機能をつけて片手で跳ね上げ格納できるシートへの変更をして欲しい。

 フリードは実用性も高く、お財布にも優しいクルマ。しかし、まだまだ改良の余地は充分にある。コンパクトさが売りであるフリードは、小さなボディに多くの良さが詰め込まれているクルマだ。

 ライバルのシエンタは2022年中のモデルチェンジを予定しているようだが、フリードの進化からも目が離せない。

【画像ギャラリー】フリードの一部改良で追加された新色と特別仕様車「BLACK STYLE」を写真で見る(13枚)画像ギャラリー

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