いまだにレースカバーって誰得!? 装着率低いJPNタクシーのシートカバーのなぞ

■一転! JPNタクシーは装着率が低い!? そのワケとは

高級感と清潔感の象徴だったレースのシートカバー。最近ではノスタルジーを感じさせるアイテムでもある(Monet@AdobeStock)
高級感と清潔感の象徴だったレースのシートカバー。最近ではノスタルジーを感じさせるアイテムでもある(Monet@AdobeStock)

 2017年にトヨタがリリースしたJPNタクシーは、その名の通りタクシーとして使われることを念頭に置いたまさに専用設計車。現在では首都圏を中心に導入が進んでおり、駅前などのタクシープールでその姿を見ない日はないと言っても過言ではないだろう。

 そんなJPNタクシーではあるが、意外にもレースのカバーを装着している車両が少ないという声がある。もちろん新型車であってもトヨタ純正アクセサリーとしてレースのカバーの設定はなされているし、社外品としてもJPNタクシー用のレースカバーは存在しているにもかかわらずだ。

 その理由のひとつとして挙げられるのは、JPNタクシーに採用されているシート表皮がある。なんとJPNタクシーのシートには「抗菌仕様合成皮革シート表皮」が全グレードに採用されており、万が一汚れが付着したとしても簡単に拭き取れる仕様となっているのである。

 そのため、わざわざシートカバーを装着しなくても清潔な状態を保ちやすくなっており、シートカバーにかかるコストをカットしやすくなったというワケなのだ。

 ちなみにJPNタクシーで抗菌仕様合成皮革シート表皮が採用されているのは、乗客が座る可能性がある助手席と後部座席のみとなっており、運転席は通気性の高いファブリックシートとなっている点もさすがタクシー専用車と思えるポイントだ。

 このように実は深い理由があったレースのシートカバー。最近ではあえておじいちゃん感を出すためにドレスアップ(ドレスダウン?)パーツとして装着するユーザーもいるようで、カスタマイズの奥深さを感じずにはいられない。

【画像ギャラリー】消えゆく昭和アイテム……レースのシートカバー付きセダンタクシーと最新シートを装備したJPNタクシー(12枚)画像ギャラリー

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