降りた後(乗るまで)どうする?
本線上バスストップで降車した後は(乗車するまで)はどうするのかというと、沿線バス事業者が付近まで路線バスを走らせている場合はそれを利用するのだが、そんな便利なバスストップは多くないので自家用車で迎えに来てもらうことになるだろう。
次の選択肢はパーク&ライドが整備されている場合の自家用車利用だ。これはバスストップ付近に有料や無料の駐車場が完備されており、そこまでは自家用車で行きバスに乗るまたは逆のパターンだ。
いずれにせよローカルなバス路線や鉄道駅が付近になければ、自家用車がなければ利用は難しい。まさに沿線住民専用といった感がある。
高速バス乗り継ぎ利用も!
本線上バスストップが積極的に乗り継ぎ利用される例もある。その代表例が九州自動車道の基山バスストップだ。営業案内上は「高速基山」バス停だ。すぐ南側に鳥栖ジャンクションがあり、福岡と大分・長崎・熊本・鹿児島方面を結ぶ路線のほとんどがここに停車する。
いずれの路線も多くが福岡発着なので福岡以外の都市間利用で直行バスがない、または便が少ない場合は比較的便数の多い福岡発着のバスを高速基山で乗り継ぐことにより、福岡市内まで行かなくても便利に高速バスネットワークを利用できるようにしている。あらかじめ乗車券を購入すれば乗継割引が適用される路線もある。
よって基山パーキングエリアに併設された高速基山バス停は多くの路線が停車するため、上り線・下り線ともに前後に2つのバス停がありホームが長く、行先により使い分けている。
また上下線をまたいで乗り継ぐことも可能なので徒歩連絡道もある。さらに西日本鉄道(西鉄)が設置したパーク&ライドは高速バスを利用してサービス券を受けとれば無料で利用可能という至れり尽くせりの本線バスストップもある。
乗客が多くなりすぎて移設された例も
同じ九州自動車道のパーキングエリア併設バスストップに「直方PA」がある。筑豊本線の筑前植木駅から徒歩圏内の距離だが、このPA併設バス停が曲者だった。上り線は直方PAなのだが、下り線は約2km離れた鞍手PAにバスストップがあった。
しかし周辺住民が福岡に直通できることから通勤・通学需要で乗降が多くなり、乗車地と降車地が2km離れているのは不便だという問題が発生した。
とうとう上り線のみにある直方PAの向かい側、つまり何もない下り線に本線上バスストップを新設し鞍手PAバス停は廃止された。乗客が多いと利便性確保のために本線上バス停が移設されることもあるという例だ。
交通機関を確認したうえで降りてみるのも面白い
このように、自家用車がないと何もできないバス停から、路線バスが充実しているバス停、タクシー乗り場があり駅まではタクシーが利用できるバス停とさまざまだが、周辺の交通機関を確認したうえで降りてみるのも面白い。
最近はPAやSAが道の駅のように利用できるエリアも多く、バス停が設置されていれば地方産品のお買い物にも利用できるだろう。
ただし、使用する路線がクローズドドアシステムを採用している場合、往復利用ならばダイヤさえ気を付ければ問題はない。
しかし順方向に利用しようとした場合には「降りれるけどもう先には進めない」という場合があるので、単純往復ではなく都市間高速バスを途中で下車して、また順方向に移動しようとする場合は注意が必要だ。
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