優れた乗り心地をもたらすエアサスペンション
さらに優れた乗り心地をもたらすのがエアサス。金属バネの代わりに内部に圧縮した空気を詰めたゴム製のバッグ(エアベローズ)を用い、内部の空気圧を増減させるいことでエアバッグに掛かる荷重に対する反発力、即ちバネの堅さを変えられるのが特徴。
内圧を高めると堅いバネとなり、低くすれば柔らかいバネとなる。空車から定積状態まで車軸に掛かる荷重の変化に対して内圧を調整することで、常に最適な乗り心地が得られる仕組みだ。
併せて車高も適正な高さに保たれるため、大型のバン型車などはボディの高さを保安基準の上限である3.8m近くに設定できる。手動操作で車高を調整する機能も、積み降ろしやトレーラの脱着時に利便性を発揮する。
ちなみに、エアバッグ用の圧搾空気はエンジン駆動のコンプレッサで作られるサービスエアを利用するのが一般的。エアブレーキを使わない小型車などの場合には専用の電動コンプレッサを装備することになる。
なお、エアバッグはリーフのように車軸を位置決めする機能を持たないので、エアサスには車軸をシャシーと結び、車軸の動きをコントロールするためのロッド類が必要。懸架方式はさまざまで、4バッグ式、2バッグ式などが一般的だ。
【画像ギャラリー】ほとんどのトラックが採用する梯子型フレームとリーフ&エアサスの構造をチェック!!(9枚)画像ギャラリー
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