もう買えないのかスイスポよ! 高すぎるコスパが仇に? 隠れ名車スイフトRSの満足度はいかに?

もう買えないのかスイスポよ! 高すぎるコスパが仇に? 隠れ名車スイフトRSの満足度はいかに?

 スポーティハッチバックの大人気モデルであるスイフトスポーツは、現行の4代目となって更なる完成度とコストパフォーマンスの良さを兼ね備えている。しかしながら2017年モデルの発売から5年がたち、そろそろ次期モデルの登場がうわさされている。

 実際一部ディーラーに取材したところすでにオーダーストップとなっている店舗があったが、メーカーからは生産終了のアナウンスはない。

 スイフトには5速MTが選べるスポーティなRSも設定されるが、もしもスイフトスポーツが購入できなくなったら、それの代わりになるだけのコストパフォーマンスはあるのだろうか?

 あらためてスイフトRSとスイフトスポーツを比較してみた!

文/斎藤聡、写真/ベストカー編集部

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■スイフト&スイフトスポーツの魅力とは

スズキ スイフト。写真のRSはショックアブソーバーやタイヤ、パワーステアリングなどを欧州仕様にして、走りのいいモデルを目指した
スズキ スイフト。写真のRSはショックアブソーバーやタイヤ、パワーステアリングなどを欧州仕様にして、走りのいいモデルを目指した

 スイフトの魅力はそのしっかりしたボディやシャシーの作り込みにあります。

 ヤリスやフィット4などライバルとなる最新のコンパクトカーはかなり手間もお金もかかっていますが、ひと世代前までの1~1.5Lクラスコンパクトカーは、販売価格を低く抑えるため、フレームやシャシーにそれほどコストをかけていなかった(かけられなかった)という面が見え隠れします。

 スイフトの作りの良さと比べるとずいぶん差があったように思います。

 スイフトは欧州(ハンガリー)やインドにも生産拠点を持ちグローバル展開するクルマです。

 操縦安定性の要求水準が高い欧州、乗り心地や耐久性が求められる東南アジア圏など、世界中どこでも通用するクルマとして開発されてきたこともあって、内装や装備よりもボディやシャシーに力を入れて開発されてきました。

 2代目スイフトのスポーツモデルであるスイフトスポーツがジュニア世界ラリー選手権に出場することを前提に開発されたこともあって、同じボディを持つスイフトシリーズが、オーバースペックに造られていたこともベースモデルであるスイフトの走りの質感を高める要因になっていたのだと思います。

 この作りの良さが3代目に受け継がれ、現行4代目にも受け継がれているわけです。

 2代目、3代目はNAエンジンを採用していましたが、4代目はターボエンジンとハイブリッドエンジンを搭載しています。

スズキ スイフトスポーツ。スズキが誇るスポーツコンパクトだが、一部ディーラーではオーダーストップとなっている。次期型登場も間近か?
スズキ スイフトスポーツ。スズキが誇るスポーツコンパクトだが、一部ディーラーではオーダーストップとなっている。次期型登場も間近か?

 現行スイフトシリーズは、スイフトスポーツが1.4Lターボ、スイフトは1.2Lハイブリッドと1.2L NA、1Lターボという構成でしたが、2020年5月の仕様変更で1Lターボを搭載するRStがなくなり(※)スイフトはハイブリッドとNAの構成になってしまいました。※2020年5月15日の仕様変更でRSt廃止

 ちなみに、RS(RSt含む)はショックアブソーバーやタイヤ、パワーステアリングなどを欧州仕様にしたもので、走りのいいモデルという位置付けになっています。

 1Lのターボは、それほどハイチューンなターボではありませんでしたが、それでもターボによる充実したトルクが1Lのスイフトを元気に走らせ、欧州仕様の足回りのもたらすハンドリングの良さとの相乗効果で、気持ちいい走りのモデルでした。スイフトスポーツのマイルドバージョンといった位置づけでした。

 スイフトスポーツは欧州のホットハッチをライバルに見据えており、ターボはウエストゲートバルブを電子制御にして過給圧コントロールを緻密に行うことで、140ps/230Nmというパワースペック以上の迫力ある動力性能を発揮してくれます。

 さらにリヤサスのトーションビームを専用設計としたうえでスポーツチューンが施されています。

 RStは、パフォーマンス的には1.2L NAのRSとスイフトスポーツの中間にあって、そこまでスポーツ性は必要ないという人に、緊張しないで楽しめる刺激を与えてくれるモデルでした。

 しかし、スイフトスポーツとの価格差がわずかに20万円程度だったこともあって、リセールバリューで圧倒的に有利なスイフトスポーツの前に、販売が伸び悩んだことは想像に難くありません。

より本格派寄りのスイフトスポーツと比較して、スイフトRSはツーリングやドライブ向けの味付けがされており、クルマを操る楽しさはじゅうぶん感じられる
より本格派寄りのスイフトスポーツと比較して、スイフトRSはツーリングやドライブ向けの味付けがされており、クルマを操る楽しさはじゅうぶん感じられる

 そんなわけで、今現在スイフトRSを選ぼうとすると、ハイブリッドRSか、1.2L NAのRSになります。それから欧州仕様の足回りではありませんが10kw/30Nmのモーターを搭載した5速MTモデルのSZも選択肢に入れていいかもしれません。

 当然RStよりも動力性能は低くなるので、相対的にスイフトスポーツとのパフォーマンスの差が広がるわけですから、スポーツ性を求めるならスイフトスポーツ1択となります。

 ただスイフトスポーツの動力性能は、ビギナーを飛び越えて中上級者向けと言いたくなるくらいパワフルですから、慣れないうちは思い通りのパワーコントロールさえままならないかもしれません。

 もっともそれを含めてスイフトスポーツは“攻略し乗りこなす楽しさがある”ともいえるわけで、コンパクトスポーツで1台挙げてと言ったら必ず候補に入るクルマです。

 一方スイフトRSは、ツーリングやドライブ向けの味付けと言っていいと思います。

 足回りを適度に引き締め、タイヤのダンピングを高め、パワステのアシスト量をやや重めの落ち着きのあるものに味付けすることで、安心感、安定感のある走りを見せてくれます。それでいながら、街中では引き締まった足回りのおかげでキビキビしたフットワークの良さも披露してくれます。

 この足回りにRSに設定された5速MTの相性は抜群と言っていいほどよく、さほど力のないエンジンですが、マニュアルミッションを上手に使ってやることで、ちょっとスポーティに走ることもできます。またMTならではのダイレクトな駆動感も楽しく感じます。

 というわけで、スポーツドライブの楽しさという意味ではスイフトスポーツとRSシリーズの差は大きく開いており、キャラクターの違いは明確と言えますが、クルマを操る楽しさという点ではじつはRSはかなり濃いテイストを持っていると思います。

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