契約したのに車庫証明とれない? 急な単身赴任? 新車発注キャンセルよもやま話

車庫証明とれない? そんなのあり? 発注キャンセルのあれこれ

 クルマの注文が取れて嬉しいのは営業マン、納車になると嬉しいのはユーザーだ。それぞれのテンションが高まる時期は違い、その間には、得も言われぬ微妙な空気が流れる。注文から納車まで、この間に発生すると厄介なのが「キャンセル」だ。

 クーリングオフ制度の対象外であるクルマだが、法的な売買契約が成立するのは登録・架装・納車のいずれかが発生した中で、一番早い日となっている。注文から売買契約が成立するまでの間に、何か重大な理由があれば、キャンセルが行われることもあるのだ。

 本稿では、営業マン的には発生すると非常にまずい、筆者が体験・経験したキャンセル事案を紹介していく。

文/佐々木 亘、写真/AdobeStock(トップ画像=buritora@AdobeStock)

【画像ギャラリー】契約成立までヒヤヒヤ!? クルマの注文の「やむにやまれぬ」キャンセルと「そりゃないよ」キャンセル(6枚)画像ギャラリー

■登録できないからキャンセルするしかない

車庫証明がとれないという事案は、愛車の車格が上がった時などに発生する。車庫証明がとれないと登録できないのでキャンセルするしかない(umaruchan4678@AdobeStock)

 前文でも述べたが、クルマの売買契約は基本的に「登録(ナンバープレート発行)」時に成立する。したがって、登録が出来ない状態が未来永劫続いてしまうという場合には、注文をキャンセルする他、進展させる手段が無くなってしまうのだ。

 その最たるものが、車庫証明である。

 これまで愛用していたクルマと、同型・同系統のクルマであれば、すんなりと車庫証明が発行されるわけだが、車格を上げた際に問題が発生することが多い。大きくなったボディサイズにより、タイヤやバンパーの一部が、道路にはみ出す事例が結構ある。

 営業マンもユーザーに「車庫には問題なく入りますか?」と確認はするものの、実際に自宅車庫へ同型のクルマを入れに行くケースは少ない。そのため、契約時に車庫に入らないという事実には気づきにくいものだ。

 実際に申請を出したものの、どうしても車庫証明が下りず、キャンセルせざるを得なくなったケースは、筆者も数例経験がある。

 書面上では却下されたものの、後日警察立ち合いのもと、同型車を契約者の自宅車庫へ持っていき、何とか車庫に入ることを証明して、苦労の末に車庫証明を発行し、キャンセルを免れたこともあった。

 基本中の基本なのだが、その時にならないと確認ができないというのが、車庫証明のつらいところ。車庫問題でのキャンセルは、起こりえるトラブルの一つだ。

■誰も悪くない、責められないキャンセル

懇意にしていただいたオーナーさんが突然病気になり、クルマに乗れなくなってしまったケースも。このような「仕方のないキャンセル」も時には発生する(fusho1d@AdobeStock)

 長年懇意にしていただいたオーナーさんが突然病気になり、クルマに乗れなくなってしまったケースは、如何ともしがたかった。新型車が出るのをとても楽しみにしていてくれて、一番に契約をしていただいた方の突然の連絡に、胸が苦しくなったのを今でも覚えている。

 また、仲良くしていたお客様が、突然の職場の異動でキャンセルというケースもあった。約2年に渡り、「そろそろ異動だから買い替えたいけど、もう少し乗ることにするよ」と話し続けていたお客様。

 さすがにクルマもくたびれてきて、2年待っても異動する気配が無かったことから、買い替えに踏み切っていただいたのだが、注文書を取り交わした直後に、海外への異動が決まってしまった。

 「さすがにクルマは持っていけない」とキャンセルの申し出があったが、このようなキャンセルでは、誰も責めることが出来ない。仕方のないキャンセルも存在する。

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