美味しいのか? 成功するのか?? 首都高芝浦PAに「妖怪ラーメン」復活!! ラーメン自販機が全国へ拡大

■トラブル続出で芝浦PAから撤去!

 トラブルが続出していたことはしばらく気づかなかったのだが、4月のある日、まだ食べていなかったゆず塩ととんこつを食べるべく再び芝浦PAに行ってみたところ、先客が自販機前で電話をしており、自販機には「エラー」の表示が…あら?

 どうしたんだろうと思ってその男性に聞いてみたところ「お金を支払ったのにラーメンが出てこなくて…」と困っていた。サポートに電話をしたが、「今日のところは対応できませんので後日返金します」などと言われたそうだ。機械自体が故障で動かないため、当然、そのあとに並んでいた私たちも購入は不可能となった。

 その後、SNSを見てみると、羽田空港のラーメン自販機において多数のトラブル報告が出されていた。

 関係者に聞いてみたところ、「羽田空港のラーメン自販機は機械を丸ごと入れ替えて対応する」ということであった。

 このような経緯で芝浦PAの自販機に関しては、4月半ばから一時撤去されることになった。

 撤去後にも訪れてみたが、本当に機械が丸ごとなくなっており、メニューの短冊もなくなり、首都高が独自開発したという最先端の画期的な冷蔵ゴミ箱だけがポツンと残されていた。

 なんとも寂しい光景だった。

撤去されてしまった「ラーメン自販機」。せつない……
撤去されてしまった「ラーメン自販機」。せつない……

 そして…、芝浦PAで撤去されてから、およそ2カ月後。

 ついに、ラーメン自販機が復活した! 首都高も2022年6月『パーキングエリアに関するお知らせ』の中で、ラーメン自動販売機「Yo-Kai Express」の販売再開について知らせている。実はすぐにでも「ラーメン再開」の記事化を進めたかったのだが、また故障が続出していたら困るなあと思っているうちに2か月が経過してしまった。再設置してからは、以前のような致命的なトラブルは発生していないとのこと。

 ネットを見ても「故障で食べられなかった」、「冷凍のまま出てきた」などの報告は見つからなかったので、これなら大丈夫かと思い、今回記事にした次第である。

 SNSにも、
「深夜や早朝に暖かい生ラーメンが食べられるのはそれだけで嬉しい。アジもおいしい」
「790円はちょっと高いかも?まあまあおいしいけど量が少ないな」
「ずっと食べたかった芝浦PAのラーメンが復活してた!うれしい!おいしかった!」
「クルマ好きなら一度は食べてみたいと思うだろうね」
 など、好意的な内容の投稿が並んでいた。

 実際、筆者も息子と二人で4種のラーメンを食べており、味の順位をつけるとしたら、

1位……ゆず塩
2位……とんこつ
3位……しょうゆと味噌
 こんな感じである。

 しかし、一つ残念だったのは芝浦で再設置されたあと豚骨を食べてみたが、残念なことに麺の戻りが悪かった。冷凍麺が完全に生めんの状態に戻っていない部分があったのだ。もちろん、「凍ったまま」というレベルではなかったが、麺をかむとゴムのように固く、嚙み切れなかった。しばらくスープの中に沈めていると、本来の生めんに戻ってきたが、これはちょっと残念だった。

 ところで、このラーメン。完全な冷凍状態から加熱されわずか90秒でアツアツのラーメンとなって提供されることで、その時の熱さは強烈だ。本当に熱いので専用の袋(自販機前に用意されている)に入れてテーブルに運ぶことになる。この袋がなかなか機能的で、YOKAIカラー?の紫色というのもちょっとおしゃれ。

 食べるときには器に封印された透明のフィルムを破るわけだが、これをはがすのもかなり熱い。一部はがしにくい場所があっても無理にはがそうとせずそのまま食べたほうが安全だ。勢いでラーメン丼がひっくり返れば大やけどを負う。とはいえ「映え」を考えるとやはりきれいにはがした上で写真に収めたくなるだろうが。

食べるときに透明のフィルムを剥がす必要があるのだが、もうちょい安全に剝がせるようにならないか。日本人、そういう「食」のテクニックはすごそう。改良を求む
食べるときに透明のフィルムを剥がす必要があるのだが、もうちょい安全に剝がせるようにならないか。日本人、そういう「食」のテクニックはすごそう。改良を求む

 なおYO-KAI expressによると、「アメリカでは紙ベースの容器を使っており、日本向けにも同じ容器で準備していたが、紙ベースの容器では日本の規格に通らなかった」とのこと。現在はプラスチックになっているが、将来的には環境にやさしい紙の容器にかえていきたいと話していた。

次ページは : ■そもそもなぜ、ラーメン自販機が登場したのか?

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