■そもそもなぜ、ラーメン自販機が登場したのか?
首都高のPAをよく利用している方ならご存じかもしれないが、首都高PAで温かいものが提供される自販機といえば、かつてはニチレイフーズの冷凍食品自販機「24hr.HOT MENU」が定番中の定番だった。フライドポテトやフライドチキン、焼きおにぎり、台湾飯など。首都高から降りずに深夜でも早朝でも温かい軽食が食べられるありがたい自販機だった。
しかし、諸事情により2010年には自販機筐体の生産が終了。10年後の2020年には2021年3月末で自販機に収められる冷凍食品の製造も終了することが明らかになった。2021年5月頃までで商品の供給を終了し、全国各地でニチレイフーズのホットメニュー自販機は撤去が進められ、約30年の歴史がここで終わったのである。
首都高によると、妖怪ラーメン導入に至った経緯は以下。
「ニチレイのホットメニューが販売終了となったあと、利用者の皆様に温かい食事を提供できていない状況が続いていました。24時間365時間利用できる首都高速において、休憩施設で深夜でも早朝でも温かい食事を提供してお客様へのサービス向上に対応したいという思いから始まりました。実際、要望も多くいただいていました」
とのこと。
なんと、総合厨房機器メーカー中西製作所と共同で、食べ残しを0度前後で保管し、ネズミや害虫などの発生を予防する「冷蔵機能付きごみ箱」まで独自開発している。冷蔵ごみ箱はラーメン自販機のすぐ横に設置されており、清潔感は抜群だ。
そして「YO-KAI express」は「今後日本全国に250か所まで増やす予定がある」と明かす。
ちなみに羽田や芝浦に設置している自販機はアメリカ向けのものを日本向けにカスタマイズした筐体で、今後は日本専用開発された信頼度の高い自販機が増えていくそうだ。また、現在は50食×4種がストックされているが、今後はストックできる量を増量する予定もある。もちろん、首都高に限らず、全国の高速道路や空港、鉄道の駅、道の駅など深夜や早朝もニーズがある場所からの要望が多数届いているとのことで、近い将来いろいろな場所で妖怪ラーメンに出会えることになりそうだ。
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