■予算額は本当に10月末でなくなるのか? なくなったらどうなる? 担当者を直撃
まず、補助金給付事業を実際に行なっている次世代自動車振興センターの担当者にお話を伺いました。
筆者:このプレスリリースが出た背景に、残高についての問い合わせが増えたためとありますが、その要因は日産サクラなどEVの新車種の発表、発売があったからということでしょうか?
担当者:正確な背景は把握していませんが、やはりEVの新車種の発売があるなどで補助金そのものへの関心が高まるなか、さまざまな事情で納車に時間がかかり、補助金の申請の必要条件であるナンバープレート取得が遅くなってしまったら補助金がもらえなくなるのではないか、というご心配をされる方が増えているのが背景にあるようです。
筆者:7月25日時点での予算の残高が約177億円で、これが10月末には全て予算消化されるということですので、1カ月あたり60億円弱の補助金が支払われる計算になります。しかし手元の計算では、昨年12月からの1カ月あたりの補助金支払額は多い月でも50億円弱、平均ではひと月あたり30億円強程度です。
10月末に予算が終了するという見通しは、補助金対象車の月当たりの新車登録台数がこれまでの2倍近くになることを前提にしていることになり、やや保守的で予算がなくなるタイミングの見通しが若干前倒しになっている、もしくは急激にEVなどの売り上げが伸びることを想定しているように思えるのですが、いかがでしょうか?
担当者:この見通しについては、経産省による市場の見通しなど、さまざまな仮定を置いて計算したものですので、これが保守的かどうかはお答えしかねます。
筆者:仮に10月末に予算がなくなった後、追加の補助金が予算計上されたりするものでしょうか?
担当者:現状では、今年度はすでに出されている補正予算と合わせてCEV補助金が交付されていますので今年度(2022年4~2023年3月)のCEV補助金はこれで終了と聞いております。追加の補助金が予算計上されるかどうかについては、国会での補正予算などに関わる話なので、わたくしどもがコメントする立場にはございません。
ということでした。
続いて経済産業省の担当者にもお話を伺いました。
筆者:10月末までの3カ月で177億円の補助金が消化されるという見通しは、経産省としてEVなど対象となるクリーンエネルギー自動車の売上が急増するとお考えであるということでしょうか? あるいは保守的な見積もりをお示しされたということでしょうか?
担当者:経産省としても自動車メーカーに販売状況を確認したり、登録状況をヒアリングしたりしながら一定の想定を置いて、今回の申請受付終了見込み時期を公表しました。ご承知の通り、現在非常に見通しを立てるのがむずかしい状況で、プレスリリースにもあるように今後の申請状況によって予算がなくなるタイミングが前後することが考えられ、10月末というのはあくまでも現状におけるひとつの目安とお考えください。
筆者:仮に10月末に予算がなくなった後はどうなるのでしょうか。アメリカではEVの購入者には税額控除が行われるなど、国を挙げて支援していますが、日本で仮に補助金による次世代自動車購入支援がなくなると、国にとって良くないと思うのですが。
担当者:やはり補正予算などについては国会が決める話ですし、政府全体としてどうするかもまだ決まっていない状況なので、現時点ではなにもお答えできません。
つまり、補助金の対象となるクルマの購入を検討している人からの問い合わせがかなり増えていて、クルマの納期や生産供給能力に不確実性が高いなか、少しでも有益な情報提供をするために見通しを伝える最大限の努力をするなかで、「状況は変わりうるが、現時点では10月末にもCEV補助金の予算残高がなくなる見込み」という見通しを示した、ということでした。
コメント
コメントの使い方支那や朝鮮製の車に税金から補助金を出すのは止めてほしい。
補助金は国産に限定するべき。
太陽光発電もそうだが、新しい技術の時に補助金を出して生産数をある程度増やすことは賛成だが、どうも金儲けしたい人にその恩恵がいってしまっている気がする。
このEV補助金もお金に余裕がある人が得をする形になっている。太陽光発電で儲けた人が、そのお金でEVを買う。ガソリン税も不要だから、ますます貧富の格差が広がる…。まだ、軽EVはマシだが、それでもセカンドカー専用だろうからどうなんだろうね?
一部のEV車にだけ、多額の補助金が、でるのはどう考えてもおかしい❗
今まで、低公害車購入した人はどうなるの?
そもそも、国も東京都(地方自治体)も税金使って補助金出してる。
誰得なの?
産業守るためなの?、ホントに?
二重、三重課税、終ってるますよね、この国。
排気ガスを直接出さないとしても、電気を作るためには石油や石炭を燃やし、電池などの特殊な設備を作ったり廃棄したり際にもガソリン車以上に環境負荷はありませんか?
電気自動車に補助金と言っても、製造・充電・廃棄のトータルでかかる環境負荷はガソリン車と大差ないならば、個人の資産を豊かにするために国が55万円〜、さらに東京都が45万円〜を負担するのは、税金の公平な使い方とは思えません。
この意見、よく見るんですが、発電施設は大掛かりな排気処理を出来ますが車は出来ません。その辺の道路から騒音が消え、空気が綺麗になるなら圧倒的メリットがあると思いますけどね。
ここには書かれてないですが、ボルボがはっきり11万キロ走れば電気自動車の方がガソリン車より総合的なco2排出量が少なくなると発表していたはずです。
ちなみにですがVOLVOは11万キロで逆転しますが、他社メーカーの場合は製造工程でかなりの差があるのでまず逆転現象は難しいと思います。
いかにVOLVOが製造工程からco2への意識が高いかわかります。
純粋にEVの方が乗ってて気持ちいいです。加速もスムーズで振動も少なく静か。
CO2排出がどうこうはどうでも良い。