EV販売急増で大ピンチ! 早くもCEV補助金が10月末で終了見込み! 経産省に聞いた「今後の予定はどうなる?」

■日産のディーラーで見込み発注しているサクラでも納車のタイミングはギリギリ

日産 サクラ。全長3395×全幅1475×全高1655mm、ホイールベース2495mm、車両重量1070~1080kg。最高出力47kW/最大トルク195Nm、バッテリー容量20kWh、一充電走行距離180km(WLTC)
日産 サクラ。全長3395×全幅1475×全高1655mm、ホイールベース2495mm、車両重量1070~1080kg。最高出力47kW/最大トルク195Nm、バッテリー容量20kWh、一充電走行距離180km(WLTC)

 EVを販売している現場はどうなのでしょうか? 日産ディーラーに「サクラ」の現在の納期を伺ってみました。日産自動車の4~6月期の決算発表において、サクラは2万3000台の受注があったことが発表されています。

 都心のディーラー営業マンの方にお話を聞いたところ、東京の販売会社で見込み発注しているサクラが10台弱ほどあり、カラーや装備が気に入ればその車両を押さえることは可能だが、大人気なので100%買えるとは限らない、その場合でも納車が10月末ぎりぎりか、もしかすると11月になる可能性もある、とことでした。ちなみに新たに注文を入れると、納車は3月以降になるとのこと。

 これだと今年度の補助金を期待して注文を入れるのはなかなか難しい状況です。車両本体価格300万円のクルマに対して、国からの補助金55万円というのは、割合で見ても、実額で見ても相当大きな金額です。

 新車を発注された方が、補助金終了に間に合わなかったらどうしよう、と思うのも無理はありません。海外ではEVその他には手厚い購入支援策があるなか、日本国内での次世代自動車の購入支援の政策がなくなる、と言うのは考えにくいとは思いますが、国会審議の状況で「真空地帯」的なものが発生しないとも限りません。

 いずれにせよ今後、状況は変わりうる、ということでしたので、経産省と次世代自動車振興センターの今後の発表から目が離せません。

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