運転において一番大切なのは「安全運転の技術である」と、編集部一同考えている。しかし、いざ振り返ると安全運転をしている“つもり”になっているかもしれない。
本企画では、自動車教習所の元教官・齊藤優太氏に、編集部で一番運転歴が長いババ、小さい子どもを乗せる機会が多いマツナガ、走り好きのアカザワの3名の運転をチェックしてもらった。果たして3名は安全運転ができているのか? 3名が指摘された内容を、ぜひ日頃の安全運転に役立てていただきたい。
※本稿は2022年7月のものです。採点のうち、「安全運転度」と「路上でのスムーズさ」は5点満点。「総合評価」のみ100点満点評価としています
文/齊藤優太、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出/ベストカー2022年8月10日号
■元教官齊藤氏から見た音羽ニュルの注意点
音羽ニュルを実際に走ってみると、注意ポイントが5カ所ほど見つかりました。
1カ所目は、見通しが悪い駐車場の出入口です。駐車場から歩道を横切り幹線道路に出るという状況は、一般道路でもよくあります。駐車場から道路へ出る時に、道路に出るタイミングだけを気にしていると、歩行者を見落とす可能性があります。
2カ所目は、複数カ所ある左折です。左折する時はミラーの死角にいる二輪車を巻き込む危険性が高く、学校がある場所を通るため、右左折をする時、ミラーの死角に人や自転車、バイクなどがいないか確認すべきでしょう。
3カ所目は、道幅が狭く、人通りが多い、一方通行の登り坂です。一方通行であるため、対向車が来ることはないものの、坂を高速で下ってくる自転車が来ることもあります。登り坂、曲がり角、道幅が狭い道路では、相手が自分の存在に気づいていないかもと想定し走行すべきでしょう。
4カ所目は、学校付近です。学生、特に幼い子どもは突然走り出して車道に飛び出す可能性が高いので注意が必要です。登下校の時間帯に学校周辺を走行する際は、学生や幼い子どもの動きに目を光らせ、万が一の際に人身事故等を起こさないよう気をつけましょう。
5カ所目は、信号のない横断歩道です。信号のない横断歩道付近に渡ろうとしている人がいた場合、一時停止をして道を譲らなければなりません。
音羽ニュル以外の一般道でも、信号のない横断歩道は数多くあります。横断歩道の手前にあるひし形の路面標示を見かけたら、横断歩道付近に横断者がいないか気を配りましょう。
音羽ニュルだけでもこれだけの注意点がありますが、いずれも読者の皆さんの近隣道路にも当てはまる道路があると思います。道路を走行する時は、周囲の状況にも気を配りながら走ることが安全運転のポイントです。
コメント
コメントの使い方> 5カ所目は、信号のない横断歩道です。信号のない横断歩道付近に渡ろうとしている人がいた場合、一時停止をして道を譲らなければなりません。
これ自体は、まちがってはいませんが、
「信号のない交差点では歩行者優先」に触れないのは、いつも「車優先!」ではしっている疑惑大ですね…。