安全運転してる“つもり”になってない!? 元自動車教習所教官が採点!! ベストカー編集部員の運転通信簿

■ケース1:ババの場合

まずは編集部ババからチェック。いつものスマイルはどこへやら、若干表情がカタい
まずは編集部ババからチェック。いつものスマイルはどこへやら、若干表情がカタい

 全体的に安全な運転だったといえるでしょう。しかし、駐車場から道路へ出る時に判断不良がありました。

 駐車場から道路へ出る時、慎重にクルマを動かして歩道にいる歩行者の様子を気にしていたことはとてもいいことです。

 しかし、歩道を通過し、道路へ車体が半分ほど出た時、道路を走行しているクルマがいたのにもかかわらず、そのまま道路に出て合流してしまいたした。そのため、すでに走行していたクルマの通行を妨げていた可能性が高いです。

 音羽ニュルの注意ポイントでも説明したとおり、駐車場から道路に出る時は歩道や歩行者・走っている自転車に充分な注意を向ける必要があります。

 歩道に加え、車道を走行しているクルマやバイクにも注意を向けて、クルマを駐車場から道路へ出すようにすれば、より安全な運転になるでしょう。ぜひ今後も運転する時に心がけてもらえたらと思います。

●採点…安全運転:3点/路上でのスムーズさ:4点/総合評価:75点『おおむね合格』

■ケース2:マツナガの場合

続いて編集部マツナガ。子供を乗せる機会が多いので、今回は徹底的にチェックしていただこう
続いて編集部マツナガ。子供を乗せる機会が多いので、今回は徹底的にチェックしていただこう

 全体的に慎重な運転を心がけていたといえるでしょう。教習指導員の国家資格を持つ筆者が隣に座っていたこともあって、非常に緊張している様子で運転がスタートしました。

 それでも運転チェックの中盤から後半にかけては慣れてきたのとリラックスしてきたこともあり、普段と変わらない運転になったので、運転のクセを見つけることができました。

 それは交差点やカーブなどを曲がった後、ステアリングを握る力を緩めて、セルフステアでスルスルと戻す行為です。

 この方法が楽なのはわかりますが予想以上にステアリングが戻ってしまったり、逆に戻らなかったりする可能性もあります。事故の原因になるので、走行中のステアリングはしっかりと握り、正確な操作を心がけましょう。

 あと気になったのが交差点を曲がる時、目視確認を怠っている点です。必ず目視確認も行いましょう。

●採点…安全運転:3点/路上でのスムーズさ:4点/総合評価:80点『合格』

■ケース3:アカザワの場合

最後は編集部アカザワ。走り好きの面目躍如なるか?
最後は編集部アカザワ。走り好きの面目躍如なるか?

 運転操作はおおむね良好ですが、車両感覚や走行位置の意識が少し足りていないといえるでしょう。

 これは本人の意識なのかはわかりませんが、駐車スペースから動き出した時、右側(運転席側)の感覚を主軸に運転していることがすぐにわかりました。

 あまりにも右側に寄りすぎていると、周囲の車両などに右側の車線に変更しようとしていると勘違いされてしまう可能性があったり、左折しようとした時に二輪車に自車の左側をすり抜けられたりすることがあります。

 自車の走行位置というのは、ただそこにいるというだけでなく、行きたい進路を周囲に意思表示できるほか、二輪車などの巻き込み事故を防止する時に役割をはたします。

 日頃の運転から自車がどこを走っているか。走行位置に気をつけると、よりよい運転になるでしょう。

●採点…安全運転:3点/路上でのスムーズさ:3点/総合評価:70点『おおむね合格』

■総評

 3名に共通していたのは、自分の目で周囲の状況や安全を確認する「目視確認」が不足しているということです。特に、駐車する時はバックモニターを頼りにクルマを停めていたことが印象的でした。

 近年のクルマは、バックモニターやブラインドスポットモニター、コーナーセンサーなどが当たり前のように付いています。読者の皆さんもこれらを活用して日頃運転されているかと思います。

 これらの装備は便利ですが、あくまでも運転をサポートする補助機能です。また、カメラやセンサーは環境次第では使えなくなることがあります。日頃から目視確認も含めて運転するクセをつけておくことが肝要でしょう。

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●自動車教習所元教官 齊藤優太 プロフィール…静岡県出身。大学卒業後、国産ディーラー営業、自動車教習所の教官、中古車買取を経て独立。自動車教習所教官を辞めた今も道交法は常にチェックする道交法マニア

【画像ギャラリー】走り慣れた音羽ニュルが違うコースに感じました……編集部員ド緊張の教習所元教官による安全運転チェック!!(8枚)画像ギャラリー

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