最近音楽シーンでは1970年~80年代の邦楽が、“シティポップ”として注目されている。最近の音楽とは異なり、ニューミュージック特有のきれいなメロディラインが再評価されているのだ。
クルマでも最近“レトロ”ブームが再燃している。メッキパーツを多用し、1960年~70年代風のクルマに仕立てており、最近販売開始したスズキアルトラパンLCもフロンテをオマージュしたレトロ感を漂わせている。
そこで、今回はどことなく、レトロ感があふれながら洗練されたクルマを5台紹介する。
文/萩原文博、写真/TOYOTA、MITSUOKA、DAIHATSU、SUZUKI、平野 陽
【画像ギャラリー】クラシカルなデザイン好きにピッタリ!! ラパンLC バディ…レトロ感あふれるクルマたち(27枚)画像ギャラリーレトロ感満載!! ミツオカ「バディ」&「ビュート」登場!
今回のレトロ感の火付け役となったのが、2021年6月に販売開始したミツオカバディだ。予約開始とともに多くの注文が殺到し、生産計画を拡大したものの、納車までは1年以上という人気車種だ。
バディは現行型トヨタRAV4をベースに、1970年代に販売されたシボレー・ブレイザーを彷彿させるメッキパーツのフロントグリルを装着し、レトロアメリカンに仕立てたカスタムカー。
搭載しているパワートレインは2L直列4気筒エンジン+10速シーケンシャルマチック機能付のCVT。そして2Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムとなっている。
駆動方式は4WDを中心にガソリン車、ハイブリッド車の一部グレードの2WDを用意。新車価格は486万900円~608万7400円となっている。
いっぽう、中古車は現在約8台流通していて、中古車の価格帯は約600万~約888万円と新車価格を上回るプレミアム価格となっている。
自分の好みどおりに仕立てて、ノンビリ待つのも楽しいし、すぐに手に入れて相棒として活躍してもらうのもいい。バディは唯我独尊のモデルゆえ、ほかに代わるクルマがないのが特徴だ。
同じくミツオカからもう1台。日産マーチをベースとしたビュート(美遊人)をピックアップする。3代目となる現行型ビュートは2012年5月から販売開始された。歴代モデル同様に、名車ジャガー・MKIIIをオマージュしメッキグリルやバンパーを装着したカスタマイズカーだ。2013年には映画とタイアップした特別仕様車を販売している。
トランクを後付けしたビュートに加えて、2015年にはリアをベース車のマーチのデザインを活かしたエントリーモデルのビュートナデシコを設定した。搭載しているパワートレインは、1.2L直列3気筒エンジン+CVTで、駆動方式は2WDと4WDを用意している。オプションでウッドタイプインパネや本革シート、クラシックドアパネルなど外観だけでなく、内装のレトロ感を高めるアイテムを用意している。
ビュートの新車価格は289万3000円~349万2500円となっている。いっぽう、現行型ビュートの中古車は約32台流通していて、価格帯は約148万~約368万円となっており、多彩なボディカラーが特徴となっている。
ここまでは中古車だけでなく、新車も手に入る車種だったが、ここからはすでに生産が終了していて、中古車でしか手に入らない3モデルを紹介する。
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