大いに気になる! この先、クルマの買い方は残価設定ローンかサブスクの2択になっていくのか!?

■サブスクは主力になるのか

KINTO専用の特別仕様車として登場したトヨタ アクア&トヨタ ヤリス「KINTOツーリングセレクション」
KINTO専用の特別仕様車として登場したトヨタ アクア&トヨタ ヤリス「KINTOツーリングセレクション」

 さて今後の展開として、サブスクはサービスの主力になるのか。それは販売会社の受け止め方次第だ。

 トヨタのKINTOでは、車両をユーザーが希望した地元の販売会社から購入する形態を採用する。販売店に配慮したのだろうが、今のクルマ需要は約80%が乗り替えに基づく。すでにトヨタの販売店と付き合いのあるユーザーが、KINTOに変更する可能性は低い。

 この時には残価設定ローンが、販売会社にとってユーザーをKINTOに奪われないための自衛手段として機能する。例えば3年間の残価設定ローンを利用するユーザーが返済期間の満了を迎えると、前述のように車両の返却、再びローンを組んで返済を続行、残価を支払って車両を買い取るという3つのパターンを選べる。

 この時に販売店は、車両を返却して、改めて別の新車で残価設定ローンを組む提案をする。推奨する車種は残価の高い人気車だから、月々の返済額を抑えられる。販売店の親しいセールスマンからこの提案を受けながら、KINTOに変更するには、相当な思い切りが必要だ。

 そこで最近は、ヤリスG・KINTOツーリングセレクションのように、KINTOだけが扱う特別仕様車も設定するようになった。その代わりKINTOの車種ラインナップはかぎられ、ハリアーやヤリスクロスは基本的に取り扱いの対象外になっている。

■サブスクの普及を図るねらいとは

 以上のように、これからは「KINTO対トヨタディーラー」「サブスク対残価設定ローン」のバトルが始まる。販売店の信用力と販売力は根強いから、直近でサブスクが主力になることはないが、徐々に比率を高めていく。特に若年層など、新規のユーザーにとって、KINTOは魅力的だ。

 それを支援するために、KINTOは、若年層がクルマから離れる原因のひとつとされる全年齢補償の任意保険を割安に付帯した。このようにKINTOに高いコストを費やして普及を図る背景には、クルマの需要を積極的に掘り起こさないと、国内販売が衰退するという危機感がある。

【画像ギャラリー】サブスクじゃなきゃ乗れない!? アクア&ヤリス&GRヤリスのKINTO限定車も登場!!(6枚)画像ギャラリー

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