■ダメージは不可避……走っているだけで悪影響
クルマをビシリと精悍に見せるコツこそ、ウインドーガラスのツヤと黒いパーツ(バンパーやモール、タイヤなど)を黒々と見せることなのである。
ウインドウにツヤがあり、黒いパーツが黒々としていれば、ボディの塗装面が多少汚れていても、クルマは、くどいようだが、ビシリと精悍に見えるものなのである(急なお出かけの際の時短ケアもこれである)。
まず、新車時には黒々としていた樹脂パーツはどうして白っぽくなってしまう理由を説明すると、直射日光、雨、風による樹脂へのダメージが主(ワックスの塗り間違いもあるが)。
つまり屋外駐車でなくても走っていれば、そうしたダメージが経年劣化によって起こるということだ。屋外駐車でボディカバーをかけておけば、樹脂パーツの白亜化を遅らせることが可能かも知れないが、紫外線が照射し、雨、風の中を走るクルマだから、樹脂パーツのダメージを100%防ぐことは不可能と言っていい。
■新型シエンタ買うなら樹脂部分もコーティングを! 1500円で実践も可
では、新車のシエンタを買ったとして、末永く新型シエンタのデザイン上の特徴でもある黒い樹脂パーツをできるだけ黒々と保つには、どうしたらいいか?
ひとつは新車時にボディコーティングとともに、樹脂パーツにもコーティングしてもらうことだ。樹脂パーツが劣化してからコーティングするより、はるかに効果的と言える。
とはいえ、ボディコーティングの予算まではないよ……というなら、自身で樹脂パーツ用のコーティング剤を購入し、処理すればよい。高くても5000円以内で購入でき、保護効果が1年持続するものもある。
プロのコーティングとして定評があり、筆者もEXコーティングを愛車に行っているKeePerの樹脂バンパー、フェンダー用のガラス被膜形成剤(5ml・1年耐久)なら1500円程度である。これを処理しておくのとそうでないのとでは、1年後、数年後の黒い樹脂パーツのコンディションがまるで違ってくるのである。
■白化が進んでも諦めるな! 復活する可能性大
すでに経年劣化で黒い樹脂パーツが白亜化してしまっているクルマでも、樹脂パーツの黒を”復活”させてくれるケミカルも多数あるので、諦める必要はない。1度では完全に黒々としなくても、何度も処理しているうちに、黒さが復活してくれる可能性大である。
もちろん、普段からボディ塗装面同様に、汚れたら即、洗うといったメンテナンスは欠かせない。
もっとも、自動車メーカーも無塗装の樹脂パーツの白亜化については百も承知で、新しいクルマの黒い樹脂パーツはかつてのものより経年劣化の少ないパーツが使われているから、旧車のようには心配しなくて済むかもしれない。
ちなみにSUV、クロスオーバーモデルでタフネスさの象徴として黒いボディパーツが付いていても、黒艶塗装されていたり(一例としてホンダ・ヴェゼルならe:HEV PLaY)、ホイールアーチモールにボディ同色塗装が施されている上級車もある(マツダCX-60、ホンダZR-Vなど)。
黒い無塗装の樹脂パーツの白亜化が気になるなら(懲りているなら)、そうした車種、グレードを選ぶのも手だ(すべての黒いボディパーツが塗装されているわけではないが)。そのぶん、ワイルドさは削がれるけれど……。
【画像ギャラリー】今や全然怖くない!? 樹脂パーツ満載の新型モデルをイッキ見(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方これはXVやフォレスターで苦労していますからね。散々対策品で磨いて、結局ブラック塗装するしかなくなったり。
マツダもCX-3までなら我慢できますが、CX-5やCX-30でも白化は酷いです。白っぽくなるだけならまだしも、成形時の圧力によるマダラ模様がはっきり出てきて非常に見た目が悪い。
SUV系は、これを宿命や仕様として放置せず、対策して欲しいです、特に安くはないクルマ。