営業マンがこっそり教える「付けておきゃよかったー!!」と後悔の声多数のメーカーオプションとは?

否定的な声も多いものの……「サンルーフ」

営業マンが教える「付けておきゃよかったー!!」と後悔の声多数のメーカーオプションとは?
カローラクロスのZ、Sグレードで選択可能なパノラマルーフ電動サンシェード。本体価格は11万円(税込)。賛否両論のサンルーフだが、SUVなどでは装着する人が多いという

 「いらない」と否定的な意見が多いイメージのメーカーオプションのひとつがサンルーフ。しかし、「付けておいたらよかったかも」という声も意外と多く聞かれるという。

 不人気の最大の理由は車体本体価格が高くなる点。サンルーフのタイプによっても異なるが、一般的には10万円ほどは高くなってしまう。また、車重が重くなることで燃費が悪くなる、断熱性が悪くなるため、エアコンの利きが悪くなる場合もあるなどのデメリットも指摘されるが……。

 そんなデメリットを鑑みても、ファミリーユースのクルマ、アウトドアレジャーを楽しむことが多い人はサンルーフの良さを感じているようだ。

 「そもそもサンルーフの設定があるクルマが減ってしまっているのですが、逆に、欲しいという人も以前より若干増えている印象です。いずれにせよ、迷っているような方には、細かい部分のメリットとデメリットをお伝えすることが多いです。ちょっと忘れがちなデメリットしては、故障した時の修理代が高額になることもあるということですかね。ただし、買い取り査定の時はプラス査定となることは多いですよ」

スタイリングを崩したくないならお薦め「ルーフレール」

 すべての車種に設定があるわけではないが、ルーフレールを使用することがあると思う場合は付けておくことをお薦めするという。

 「後付けができるディーラーオプションもありますが、スタイリングを壊さないのがメーカーオプションの魅力ですね。また、汎用品を取り付けてボディにキズを付けてしまったと言う方もいらっしゃいますし」

 とはいえ、車種にもよるが4万円前後はかかることが多いため、使用頻度が低い場合は必要がない装備と言える。

「社外品でもよかったかなぁ」の声があるメーカーオプション

■カーナビ
 「付けておいたほうがいい」の定番といえばカーナビ。室内の美観を損ねないなどの理由から純正品を選択する人は多い。しかし、実は「社外品でよかったかな」という声も多いという。

 「出費が抑えられるということが付けない理由では多いのですが、たまに社外品のほうが純正品より多機能なものが選べると言う方もいらっしゃいます。逆のパターンもありで、そんなに多くの機能があってもどうせ使いこなせないし、ナビ機能しか使わないならスマホアプリでもいいと言うお客さんもいるんですよ」

 また、ディーラーオプションは値引き幅が大きいということで、ディーラーオプションのカーナビを選択するという人も多いという。とはいえ、ナビには各種カメラ機能、安全装備などの先進機能と連携されている車両も多くなっているため、安全装備を付ける場合は必須となる装備である。

■オーディオ関係
 豪華なサラウンドシステムなどのオーディオ機能だが、これは後悔の声のほうが多いという。

 「音楽が好きなので飛びついてしまったが、実際、そんな車内で高音質の音楽を聴く機会がないし、付けなくてもよかったかなぁとおっしゃる方はいますね」

 オーディオに関しては、ディーラーオプションでも設定があることが多く、価格も比較的抑えられるので、初期の出費を抑えたい場合はオーディオは付けなくてもいいメーカーオプションかもしれない。

【番外編】寒冷地ではなくても意外に需要が多く、意外とお得な「寒冷地仕様車」

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寒冷地仕様車はドアミラーヒーターなど、寒冷地で快適に安全に運転ができる装備がてんこ盛り。写真のように雪がこびりついて……ということもない。また、霜、露、雨滴も素早く除去できる

 寒冷地仕様車というと北海道などの寒冷地で乗る場合以外は必要のないものと思われがちだが……。

 寒冷地仕様車とは、具体的には、バッテリーやオルタネーターの大容量化、防錆性の強化、車内暖房の強化、エンジンオイルの低粘度化、ウォッシャー液を入れるタンクの大容量化など、細かい部分にまで寒冷地での使用に支障が出ないような工夫が施されている。

 一般的には、気温がマイナス10℃以下になることがある地域が寒冷地と分類される。例えば、北海道地区では寒冷地仕様が全車標準装備になっていて、車両本体価格が車両により多少異なるが、北海道地区価格として2~3万円ほど高くなっている。

 「かなりの仕様変更が施されているにもかかわらず、2~3万円程度の上乗せならかなりお得だと思いますね。そのため、寒冷地にお住まいではなくてもウインタースポーツ、キャンプなどのアウトドアレジャーに多用するという方のなかには、寒冷地仕様車でもよかったかなとおっしゃる方がいます」

 ただ、寒冷地仕様車は少し車重が重くなる、仕様が変更されている部分の修理が必要になった時に部品代などが余計にかかるなどのデメリットはある。

次ページは : ディーラーオプションで代用可能なら……

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