電源を取り出した先にもうひとつシガーソケットを付ける
お目当てのヒューズが見つかっただろうか。ここまでくればもうゴールは間近なのだが、ここでもうひとつ便利グッズの出番だ。エーモン工業の「電源ソケット(ヒューズ電源タイプ)1542」がそれ。1000円前後で入手できる。
このアイテムは、15Aヒューズから新しいコードを分岐させ、そのコードの先にシガーソケットのメス側が付いている。この15Aヒューズを、先ほど見つけた目当てのヒューズと差し替えるのだ。もう1本、先にC字型の接続端子が付いたコードがあるが、こちらがマイナス端子なのでさきほど検電テスターで使ったネジ山やボルトにしっかり繋ごう。シガーソケットのメス側にドラレコやレーダー探知機のシガーソケットを繋ぎ、余ったコード部分を束ねてフロアマット下などに隠せば、無事電源取りは完了というわけだ。
「なんだよ、結局シガーソケットかよ!」と思わないでほしい。用品取り付けのプロから見れば、もっと美しく、簡単に仕上げる方法はあるのだが、我々素人には配線の知識がない。そこであえてドラレコやレーダー探知機の電源コードとシガーソケット部分をそっくり使って(ここに機器を守る専用ヒューズも入っている)、リスクを回避しようというわけだ。ちなみに今回15Aのヒューズを選べと言ったわけは、エーモンの電源ソケットが、15Aヒューズに対応しているためだ。
いくつか注意点を上げると、まずはヒューズの種類だ。ヒューズには「平型」「ミニ平型」「低背」といったタイプがあるので、自分のクルマに合ったタイプを選ぶ必要がある。でも心配は無用。エーモンの電源ソケットにはそれぞれのヒューズが付属しているので、同タイプのヒューズに交換するだけでよい。ちなみにヒューズは素手では抜けないから、ヒューズボックスのフタなどに付いている「ヒューズ抜き」を使おう。見つからない場合はラジオペンチや毛抜きで代用できる。
もうひとつは電源取り用ヒューズを指すときの向きだ。エーモンのヒューズをよく見てみると、二股の片側からコードが分岐している。その側をヒューズボックス内の電源側(バッテリー側)に来るように装着するのだ。難しそうだが悩むことはない。ヒューズを抜いた状態でエンジンをかけ、奥にある2つの金属部分にそれぞれ検電テスターを当ててみれば一目瞭然。光ったほうが電源側だ。
また今回差し替えるヒューズは15Aだが、異なるアンペア数のヒューズへの差し替えは絶対行わないこと。最悪発火の原因にもなってしまう。
いかがだろうか。電源取りはいろんな作業に応用できるだけに、一度覚えておけば役立つシーンは多いはず。とはいえ繰り返しになるが、作業には多少なりともリスクが伴う。自信がない場合はプロに任せるのが賢明だ。
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コメント
コメントの使い方ヒューズボックスから電源取るのはお薦め出来ません。最近のクルマはアイドリングストップのためのリチウムバッテリーや安全装備(フロントガラスのとこにあるカメラや各センサー等)単にACCで電気が流れるとこなんて電源の取り方してるとそれらが誤作動する事があります。ドラレコの電源取る程度ならナビなどに入ってる配線に圧着端子で割り込ませるのが無難です。