「同門に負けてないぞ!!!」トヨタ新型シエンタの魅力と販売店現場の声

バリエーション豊富なトヨタラインナップの中で新型シエンタは機能するのか?

 先代までのスタイリッシュなシエンタは、カローラスポーツやカローラツーリング、C-HRやライズなどと、キャラクターが被っていた。シエンタでは3列目シートを活用する機会は少ないため、カッコいい5人乗りのクルマとして見ると、先代は中途半端な存在だったかもしれない。

 新型では、落ち着きのある機能的なミニバンを全面に押し出し、従来のショートワゴンやコンパクトSUVとは一線を画す存在となっている。

 そのうえで、トヨタのユーティリティカーの中では、ルーミー以上、ノア・ヴォクシー未満のところへスッポリ入り込み、両者の需要を食い荒らす心配もないだろう。販売目線でも、欲しかったポジションに良いクルマが入ったという印象が強いようだ。

 かつてのセダンのように、ルーミーからシエンタへ、シエンタからノア・ヴォクシー(アルファード・ヴェルファイア)へ、子供の成長や家族構成の変化に応じたクルマ選びをすることも可能になった。

 車格を変え、ラインナップを階段状に配置することで、トヨタからトヨタへの買い替えも起こりやすく、ユーザーはクルマを自然にステップアップさせていく。コンパクトからラージへ、車格を上げる際のワンクッションになるシエンタの役割は大きい。

 厚みのある中盤がいることで、トップからボトムまで、それぞれのクルマの機能性が高まる格好だ。ラインナップ全体の底上げにもつながり、シエンタの存在意義は、さらに強くなっただろう。

 新型シエンタは、ユーザーにはもちろん、販売現場に対しても「いいことできた、シエンタ」を強く印象付けた。久々に売りたくなる、面白いクルマが登場したと思う。

 シエンタが、少々暗い雰囲気の販売現場へ、その名のとおり「楽しさ」を広げてくれる存在となるだろう。活躍に期待したい。

【画像ギャラリー】やさしさ全開!! 随所に工夫が凝らされた新型シエンタをギャラリーでチェック(18枚)画像ギャラリー

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