若い年代の男女の7割がAT限定免許を選ぶ理由とは?

■アンケート結果を見て元教習所職員が伝えたいこと

最初はAT限定で免許を取得し、MT車を運転する必要が生じた場合に限定解除をするのがオススメ(mapo@AdobeStock)
最初はAT限定で免許を取得し、MT車を運転する必要が生じた場合に限定解除をするのがオススメ(mapo@AdobeStock)

 日本トレンドリサーチとグーネット中古車のアンケート調査の結果を見て元教習所職員である筆者から伝えたいことは、AT限定免許でも日常生活や仕事に影響することがほぼないということです。もちろん、業種によってはMT免許が必須という場合もあります。

 しかし、最初に免許を取得するのであれば、AT限定のほうがいいでしょう。なぜなら、これから免許を取得しようとする人の多くは、日常的にMT車の運転を見ていることが少なく、MT車の運転のイメージを持てないまま教習が始まってしまうからです。

 また、MT免許で入校した教習生がイメージしているクルマの運転がAT車だった場合、「イメージと違う」となってしまい、教習の課程が思うように進まないことがあります。このような教習生のなかには、MT車からAT限定に変更するという人もいます。

 さらに、最初にAT限定で免許を取得して、公道での走行に慣れてから限定解除をしたほうが、実際の道路での走行のイメージがしやすく、限定解除の教習において、技能の習得もスムーズになり、滞りなく限定解除ができます。

 AT車の普及、AT限定免許の増設、教習料金の違い、日常的にMT車の運転を見る機会が少ないなど、さまざまな理由からAT限定で免許を取得する人の割合が多くなるのは必然的な結果だといえるでしょう。

■AT車の普及やAT限定免許の増設などにより考え方が変わりつつある

 かつて「MT免許を取得して、AT車に乗る」ことが定番でした。しかし、現在は「AT限定免許を取得して、必要に応じて限定解除をする」に変わっていると言えます。

 日本トレンドリサーチとグーネット中古車の共同アンケートに「MTを運転することはほぼないだろうと思ってAT限定にした(20代)」や「乗る予定もないのに教習時間も難易度も料金も高いMTを取得する意味がないから(30代)」という意見がありました。

 このような意見からも、「免許=MT」から「免許=AT限定」という考え方に変わりつつあるといえるでしょう。

【画像ギャラリー】MT車って乗る機会なさそうだし……市場の9割がAT車ならばAT限定免許が選ばれるのも必然!?(6枚)画像ギャラリー

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