ご長寿時代に必須!! 愛車の寿命を伸ばすちょっとしたクルマ気遣い 5選

ご長寿時代に必須!! 愛車の寿命を伸ばすちょっとしたクルマ気遣い 5選

 「10年10万キロ」ともいわれるクルマの寿命ですが、メンテナンス次第で、クルマの寿命はもっともっと伸ばすことができます。「でも10年も経てば、買い換えたいし…」と思う人もいると思いますが、「寿命を縮めたい」と思うひとはいないはず。また、たとえ新車で購入から5年で手放すにしても、クルマの状態がよければ、下取りの価格がプラスになることもあります。

 愛車の寿命を伸ばすちょっとした気遣いを5つご紹介。これに気を付けるだけで、クルマを良い状態のまま、長く維持できるはずです。

文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_megaflopp
写真:Adobe Stock、写真AC、エムスリープロダクション

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ボディの傷は素早く修理!!

 「ボディの傷は査定に響く」という話をよく聞きますが、下取り専門店の担当者によると、傷をつけてしまった場合、査定の前にわざわざ直しても、修理にかかった費用以上に査定額に上がるなることはまずないそう。そのままの方が損幅は少なく済むようです。

 しかし、大切にしていた車のボディやホイールに傷を付けてしまうことは、クルマ好きでなくても悲しいこと。また、一度傷をつけてしまうと、「もういいか」とクルマの扱いが雑になり、気が付くとボディは傷だらけ、となってしまうことは考えられます。気になる傷は、素早く修理してしまいましょう。

 ボディの傷は、浅く白い擦り痕のような状況であれば、まずは、コンパウンドでキズの部分を磨いてみてください。ボディの塗装が削れて下地の色が出ている程度(※鋼板の地金が見えない程度)でも、タッチペンで部分補修するだけで、遠目で見たら、傷が判別できないくらいまでごまかせます。

 傷が深く、鋼板の地肌が見えていたり、パネルが切れたりするような傷の場合ならば、知識と経験がない方が直すことはほぼ不可能。いずれサビに進展する可能性がありますので、早めに板金屋のお世話になった方がいいでしょう。

汚れてきたら洗車!! ボディの汚れは錆やシミの原因になることも

 洗車のスパンを1週間に一度、2週間に一度など、決めている方もいますが、クルマは、汚れが気になった時が洗い時。特に、海沿いの道や、融雪剤が撒かれた地域を走行した場合には、錆が発生する前に、当日中、もしくは翌日には洗車をする必要があります。また、ボディ表面に付いた鳥糞や虫の死骸、葉っぱなども、ボディのシミの原因となるため、早めに除去した方がよいです。

 洗車のタイミングにベストなのは、「雨が上がった直後」です。雨が降りかかったクルマは、ボディに堆積していた埃などがボディ表面に筋として現れます。また雨の中を走行したあとは、泥や砂埃がフェンダ付近に大量につくこともあります。洗車する時間がとれなくとも、タオルでボディ表面の水滴を拭き上げるだけでもOK。ボディが乾ききる前に、汚れごとさっと拭き取ってしまいましょう。

 また洗車は、水滴の痕が残りやすい炎天下や晴天時は避け、涼しい朝夕の時間帯か、曇りの日を狙ってください。

ハンドルの据え切りはNG!! 駐車時もハンドルはクルマをちょっとだけ動かしながら

 駐車場などで、クルマを停止させたあとにハンドルを回す「ハンドルの据え切り」。ハンドルの据え切りはトレッド面を削る行為であるばかりか、ステアリングやサスペンションにも悪い影響を及ぼしてしまう、クルマにとってダメージの大きい行為です。

 据え切りによって、パワステが故障することはめったにありません(据え切り程度で壊れないよう耐久性は設計で想定済)が、ステアリングやサスペンションのブッシュには、わずかながらダメージが蓄積されていきます。停車や駐車の際には、わずかにクルマを動かしながら、ハンドル操作をするようにしてください。

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