タダで飲める!! パーキングエリアのお茶サービスはいつからあるの!? 年間の消費量もハンパなし

■53年前にお茶サービス開始!! 無料休憩所と同時にサービススタート

現在の高速道路のSA/PAには各種自販機も充実。しかし無料休憩所と同時にサービススタートした無料のお茶サービスは今も続いている(Shauerman@AdobeStock)
現在の高速道路のSA/PAには各種自販機も充実。しかし無料休憩所と同時にサービススタートした無料のお茶サービスは今も続いている(Shauerman@AdobeStock)

 日本で初めての高速道路が開通し、その2~3か月遅れになりましたがSAやPAも開設されました。しかし、PAにはレストランどころか売店もトイレもなし。SAにあるのは、給油所とレストラン、そして修理所だけ。ちょっと休憩しようというときに過ごせるスペースはありませんでした。

 そこで生まれたのが「無料休憩施設」。レストランや売店などを使わない人も休めるスペースです。第一号となったのは、東名高速道路の浜名湖SAで、オープンは1969年(昭和44年)7月。なんと、高速道路のオープンから6年後!

 ここで、ようやく今と同じように、インフォメーション(道路案内)が作られ、お茶の無料サービスがスタートしたのです。当時の高速道路の管理は日本道路公団という特殊法人、いってしまえばお役所がやっていました。

 また、SA/PAの運営は傘下の道路施設協会が担当していました。民営化した現在と違って、高速道路のサービスは、公共事業だったのです。ですから、“要望があれば応える”というスタイルで、無料休憩施設が作られ、そして無料のお茶の提供が用意されたというわけです。

■年間128トンの茶葉使用という衝撃! そもそもなんでタダ!?

1995年(平成7年)に発行された「道路施設協会30年のあゆみ」(財団法人道路施設協会発行)によると、1年間に全国のティーサービスコーナーで消費するお茶の葉は64トンにおよんでいた(shashamaru@AdobeStock)
1995年(平成7年)に発行された「道路施設協会30年のあゆみ」(財団法人道路施設協会発行)によると、1年間に全国のティーサービスコーナーで消費するお茶の葉は64トンにおよんでいた(shashamaru@AdobeStock)

 現在の数字は見つけることはできませんでしたが、27年前の1995年(平成7年)に発行された「道路施設協会30年のあゆみ」(財団法人道路施設協会発行)によると、1年間に全国のティーサービスコーナーで使用された紙コップの数は8257万個。年間で消費するお茶の葉は、なんと64トンにもなるとか。

 1995年当時の全国の高速道路の通行台数は1日あたり約378万台でした。2022年(令和4年)3月の統計では1日あたり約771万台。つまり、27年前より、現在の交通量は約2倍。無料で提供されるお茶も2倍近くになっていることが予想できます。つまり、年間で1億6514万個のカップで、128トンの茶葉となります。

 今となっては、「なぜ、お茶が無料なのか?」というのが疑問に思えますが、そもそも高速道路のSA/PAは、公共サービスであり、「無料休憩所」という名称でお茶と共にテーブルやイスが用意されていたというわけです。

 高速道路を管理する日本道路公団は、民営化されましたが、提供されるサービスは、公共のころのスタイルを残していた。それが、謎の無料のお茶のサービスの理由だったのです。

【画像ギャラリー】SA/PAでひと息入れたらいざ出発!! 車中泊したいならコレ!! お手頃価格のオススメモデル3選(18枚)画像ギャラリー

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