【ジムニー CX-5 ヴェゼル…】 300万円で買える! 衝突軽減ブレーキで選ぶSUV決定戦

SUBARU XV

価格帯…213万8400〜267万8400円

・クルマ評価……9
・自動ブレーキ 評価……8
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
・JC08モード燃費……16.0〜16.4km/L
●2L水平対向4

現在スバルがスタンダードとして使っているステレオカメラ式自動ブレーキであるアイサイトは、2014年に発売されたレヴォーグに搭載されたカラーのカメラを使うアイサイトver.3から進化していない。逆に考えれば2014年時点ではダントツ性能の自動ブレーキだったということ。モノクロカメラのアイサイトver.2からアイサイトver.3になった時も視野角は向上させたのだけれど、それでもJNCAPの試験では遮蔽物ありの歩行者に対しては足りない。直近の自動ブレーキ性能評としては「平均レベル」です。

NISSAN ジューク

価格帯…197万5320〜346万8960円

・クルマ評価……3
・自動ブレーキ評価……2
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
・JC08モード燃費……12.6〜18.0km/L
●1.5L直4 ●1.6Lターボ

ジュークのシステムは第一世代のモービルアイ社製単眼カメラから進化していない。日産としても販売台数が少ない車種にゃ投資できないということなんだろう。

JNCAPの試験で停止している車両に対して自動停止できるのは25km/hまで。30km/hで接近すると10km/h程度で追突してしまう。歩行者も検知できると言っているけれど、停止するのは車両ですら25km/h。もちろん遮蔽物ありの歩行者は検知対象外となっている。軽自動車などと同じ簡易式だと割り切って欲しい。いろんな意味で古い。

●対歩行者・遮蔽物あり → 大人35km/h クリア

SUZUKI エスクード

価格帯…234万3600〜258万6600円

・クルマ評価……4
・自動ブレーキ評価……1
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ
・JC08モード燃費……16.8km/L
●1.4Lターボ

日進月歩の自動ブレーキ技術からすれば、もはや石器時代といえるレーダー単独のシステム。柔らかい歩行者はレーダー波を反射しないため、当然の如くまったく検知できない。歩行者は最初からターゲットになりません。停止している車両に対する自動ブレーキも、この世代は測距性能が低いためせいぜい25km/hくらいまでしか自動停止しない。

ということで性能は期待せず、気休めだと割り切って欲しい。危険時に警告音が鳴るため、この時点で急ブレーキ掛けるといいです。

自動ブレーキは輸入車より充実している

ここで紹介しているとおり、国産車の場合、高級モデルからコンパクトSUVまで性能の差はあるにせよ自動ブレーキ装着車を選べる。しかし輸入車を見るとまだまだ自動ブレーキ装着車は少ない。例えばランドローバー社の最高峰レンジローバーには自動ブレーキがついているものの、下のクラスのイヴォークは未装着。ポルシェにしてもマカンも未装着だ。その状況を見ると、こと「SUV+自動ブレーキ」に関しては国産メーカーが一歩進んでいると言えるだろう。

JNCAPによる「対歩行者・遮蔽物あり」の自動ブレーキ試験。クルマの影から大人もしくは子どものダミーが出てきて道路を横切ることを想定したテストだ

*   *   *

 自動ブレーキ性能で10点満点を獲得したのはマツダのCX-5とCX-3の2台。クルマ自体の評価も合わせて総合で16点以上だったのは、上記マツダ2台に加えてスバルのフォレスターとXV、それにスズキのジムニー&ジムニーシエラ…という結果となった(編集部)。

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