■長納期時代のクルマの買いかた
ただ事情通は「シエンタはJPNタクシーと共用する部品が多いと聞いております。JPNタクシーは香港で“ハイブリッド コンフォート タクシー”としてラインナップしているものを除くと国内専売に近いモデルといえます。そのため部品の国内調達率が高いようで、その面では納期の極端に大幅な遅延は起こりにくいのではないかといわれています」としている。
新型シエンタのガソリン仕様のZで、前述したようなメーカーオプションを選択しない仕様の受注を端末入力したら、契約月内にラインオフして出荷されることになって驚いたとの話も聞いている。
どんなにメーカーが部品の供給体制に配慮しても、シエンタのようにドライブレコーダーやETCなど周辺機器のほうが、サプライチェーンの混乱や、半導体不足による生産遅延が深刻なので、結局車両の納期遅延では足を引っ張ってしまっているようにも見えるのも、いまの“ものづくり”の世界の現状なのである。
「きちんと供給できる体制を作ってから正式発売しろ」との意見もあるだろうが、それを待っていたら新車のリリースなどができないのもまた現状。
ある新車ディーラーのセールスマンは、「あくまで私見ですけど、納期を意識するあまり、本命でもないおクルマや、欲しい装備が満足についていない仕様を選ぶのは賢いお買い物とはいえませんね。そこまで同じおクルマのなかで仕様を変えるほどは納期に大差はついていない車種がほとんどです」と語ってくれた。
どこまで待てるかについては個人差があるだろうが、人気車ほど納車を待たされる現状が解消されるには長い年月がかかりそうなのは間違いないだろう。
※本文内の情報は本稿執筆男系のものです。
コメント
コメントの使い方Xグレード5人乗りで11月初旬くらいに納車の見込み連絡を受けた。早ければ10月下旬の可能性もあるらしい。(8/23の発表日に注文)
> ハイブリッドではアクセサリーコンセント(AC100V-1500W/インパネ1・荷室1/非常時給電システム付き)を選んでも納車が大幅に遅れるとのことである。
確か、HVの場合、記事とは反対にアクセサリコンセントを選ばないと納車遅れるんではなかった?